Nゲージの acela express

正確にはいわゆる新幹線でないにせよ、

やはり花形の高速列車としてacela expressは

アメリカでも人気のようで、Oゲージ、HOゲージ

はもちろんのこと、Nゲージでも既にモデル化

されています。

製品化したのはご存じバックマンです。

中でも上位グレードのスペクトラムブランドからの

発売でした。

バックマンのスペクトラムブランドから発売されたacela express。

バックマンのスペクトラムブランドから発売されたacela express。

 

 

 

 

 

 

新発売されたのは、バックマンから事前にアナウンスされた

時期から大幅に遅れた2005年末のようですが、もしかすると

もっと以前かもしれません。

前評判は非常に高かったのですが、いざ実物が検証されると

いくつかの謎と問題点が出てきたようです。

外観については、そのシルバー塗装のレベルも含め、全く

問題の無い上々の仕上がりだと思います。 問題の一つ目が

その走行性能です。 最終製品として発売されたacelaの

動力車は中間車両の「Cafe Car」一両です。 DCCが搭載済みで

室内灯まで点灯しますが、その走行性能には疑問が残ります。

バックマンブランドならともかく、スペクトラムブランドには

似つかわしくない低速での挙動なのです。 DCC走行においても

低速走行では不安定でスロー運転は苦手です。 アメリカの

鉄道模型店関係者だけの投稿サイトでも、

『「acela」は高速鉄道だから、模型でもそれを忠実に再現して

高速運転だけしていればよい・・・』などの皮肉まで飛び出す始末。

実は、どうも設計段階では実車通り、先頭車2両が動力車だった

ようです。 その根拠は、先頭車に組み込まれている左右分割タイプ

のウェイトボディです。しかも、モーターが仕込めるスペースまで

成型されているとのこと。 おそらく何らかの理由で発売直前に

動力車が「Cafe Car」に急遽変更されたようなのです。この辺りの

経緯は現在も謎になっているようですが・・・。 恐らくそんな事情で

時間的に走行性能を追い込めなかったのでしょう。

二つ目の問題点、それは決して不良、欠陥の類ではないのです。

恐らくモデル化時のこだわりでしょう、車両間距離(スペース)が

実物に近く、実動模型としては非常に近接しています。 そのため

外観は素晴らしく、模型特有の不自然な車両間隔は感じません。

しかし、その代償として曲率の小さな曲線路では脱線する可能性

が大きいわけです。 実際の数値で言いますと、曲率半径350mm

程度がぎりぎりかと思います。

さて、製品形態なのですが、最初はパワーコントローラーや線路込の

セットパッケージ販売だったようですが、その後単品での発売もされました。

製品種は実車通り、先頭車、ビジネスクラス車(2種)、カフェカー(動力車)、

ファーストクラス車になります。 ビジネスクラスの車両には前回のブログで

お話しましたように、先頭車に隣接するエンドビジネス車両(片側乗降口)と

中間車用の通常ビジネス車両(両側乗降口)の2種があります。 ところが、

これもなぜか通常ビジネスクラス車両のみ、メーカーが早期に製造を中止

してしまいました。 なので、現在も両側乗降口のついたビジネスクラス車両

のみ入手は殆ど不可能で、レア商品となっています。

現在は他の製品群も入手が困難なのですが、このほど、

先頭車-エンドビジネスクラス-Cafe Car-ファーストクラス-先頭車の

5両1編成のみ新品入手することができました。 ケンズタウンの

オークションサイトに昨日出品いたしましたので、ご興味のある方は

どうぞご覧くださいませ。(オークションサイトへは、ケンズタウンの

トップページ左下付近に「オークション会場」としてリンクが作って

ありますので、そこからオークションサイトへ移動することができます。)

それでは今日はこの辺りで失礼したいと思います。

また次回までさようなら(^0^)/