実はケンズタウンの倉庫には、まだ
多くの販売待ち商品が眠っています。
その中で、そろそろ販売しようと思って
いる商品にコンコー(CON-COR)製の
バレーフライヤー(Valley Flyer)があり
ます。 これはサンタフェ鉄道のスムース
サイド客車で列車名(商品名)がバレー
フライヤーなのです。 シルバーベースに
黒、黄、赤のストライプの入った美しい車両です。
バッゲッジ(荷物車)、RPO(郵便車)、コーチ(座席車)、
スリーパー(寝台車)、ダイナー(食堂車)、ドーム(展望車)、
オブザーベイション(展望後尾車)の7両セットでの販売
予定だったのですが、適切な牽引機が見当たらなかったので
販売を見合わせておりました。 しかし、先日、モデルパワー社
製の4-6-2ストリームライナーシリーズにバレーフライヤーに
マッチするサンタフェのシルバー塗装を見つけ入手したのです。
さて、それでは販売しようかと思ったのですが、それに
先駆けてバレーフライヤーという列車に関してもう少し
知りたいと思い調べてみたのですが・・・。 すると、
この列車は1939年から1940年のほんの短期間に
カリフォルニアのオークランドとベイカーズフィールド間で
運行された短命のヘビーウェイト列車であることがわか
りました。
バレーフライヤーのバレーは「谷間、渓谷」という意味
ですが、カリフォルニアの中央部を南北に走る
「サン・ワキーン・バレー(San Joaquin Valley)」
(「サン・オーキン」と書いた資料も見られますが
正確にはサン・ワキーン、もしくはサン・ワーキンです)
に由来しています。 ちなみに、サザン・パシフィック鉄道
もこのルートに路線をもっており、「サン・ワキーン・デイライト」
という列車が運行されていました。
話を元に戻して、1939年~1940年かつヘビーウェイト?
ん?ん?ん?
確か、コンコー製のスムースサイド客車が製造されたのは
40年代半ばだったような・・・、かつヘビーウェイトではなく
ライトウェイトだし・・・。
そこで、写真のスリーパー「CHAMA VALLEY」について
調べてみると、やはりプルマンの1948年製造車である
ことがわかったのです(しかも、写真の車両とは異なり
4-4-6 Sleeper)。
そうなのです、自分がバレーフライヤーだと思っていた
コンコー製の客車たちは、正しくは塗装色が「バレーフライ
ヤー塗装」ということで本物のヘビーウェイト(3軸台車の
重量客車)バレーフライヤーではなかったのです。
では本物は? 牽引機については?
というおはなしは次回にさせていただきたいと思います。
それではみなさま、次回までさようなら(^0^)/