今日、予想外の早さである小包がアメリカから
届きました。 前回お話した「Ｋ－４ｓ」だっ！
と思い開封してみると、それは嬉しい誤算の
もう一つのブラスＮゲージ蒸気でした。
実はケンズタウンを開店してすぐこんな
問い合わせが舞い込んだのです。
「ユニオンパシフィックのオーバーランド特急の
客車セットを購入したいのですが、その時代と
牽引機を教えてください」
と。
確かにコンコー製スムースサイドのオーバーランド仕様
の客車を販売しているのですが、自分自身、時代と牽引機
に関してそれほど詳しい知識はもっていませんでした。
そこで調べること３時間。 時代はともかく牽引機については
残念な思いを新たにしたのでした。
ユニオンパシフィック鉄道のオーバーランド特急と言えば
牽引機は”ＦＥＦ４－８－４”と相場が決まっているのですが、
ケンズタウンでは販売していません。 といいますか、
私の知る限りＮゲージのＦＥＦは見たことが無い！
・・・「プラスティック製では」、です。
ところが、見つけたのです、先日、ＮゲージのＦＥＦ２-#834を！
それは前回お話しましたサムホンサ製ブラスのＦＥＦなのです。
そんなわけで、今日届いた小包の中身はなんとそのＦＥＦ２でした！
ユニオンパシフィックのＦＥＦには年代による仕様で１と２と３があり、
ＦＥＦ－１： ＃８００～＃８１９ ＡＬＣＯ製造 １９３７年～
ＦＥＦ－２： ＃８２０～＃８３４ ＡＬＣＯ製造 １９３９年～
ＦＥＦ－３： ＃８３５～＃８４４ ＡＬＣＯ製造 １９４４年～
となっています。
この中で一番有名なのが唯一現存するＦＥＦである＃８４４
なのですが、あまりにも有名過ぎです（笑）
その点、手に入れた＃８３４は程よい時代のラストナンバー！
自分にとっては何とも言えずいい感じです(^-^)
さて、サムホンサ初体験の自分が気になるのは
肉眼で見るディテールの具合と走行性能でした。
もちろん商品となる品物なのですが、時代物でしょうから
検品しないわけにはいきません。
美しい真っ赤な化粧箱を慎重に開けるとき、久しぶりに
何とも言えないワクワクドキドキの期待と不安が
入り混じった緊張感。
上蓋を開けてみると、中には鮮やかな黄色の硬めの
スポンジで大事に保護されたＦＥＦがビニールシートに
くるまれて体を横たえておりました。
初めて見るサムホンサ製ブラスです。
雑な造りだったらどうしよう・・・という不安を見事に
払しょくするディテールです！ もちろん、現行アサーンなどの
細線レベルには及びませんが十分な細やかさと
何と言っても手作り感の味がある。
Samhongsa N-scale FEF-2 #834 Union Pacific
迫力あるマッスルなボイラーや８０インチドライバー、
それに魅惑のロングテンダーが見事なまでに
再現されています。 定番の左右のディフレクターも
付属品としてついています。もちろんブラス製！
そして、もう一つの難関、走行性能。
祈るような気持ちでスロットルを操作。
モーターが若干大き目の独特な唸りをあげ、
動いたーっ！ 当たり前かもしれませんが、
不安でいっぱいだったので（笑）
尾灯は点灯仕様ではありませんがシングルの
前照灯は無事点灯。
低速で多少のぎくしゃく感はあるものの、
前後進ともになんとか合格点がつきました。
なんという堂々とした走りでしょうか！
ユニオンパシフィックと言えば、ビッグボーイと
チャレンジャーがいらっしゃるので、ともすれば
その陰に隠れがちなＦＥＦですが、最高時速
１６０キロを誇るその高性能は高速列車の
牽引機にやはりぴったりなのです。
テンダーにはカプラーが装着されていないので、
アーノルド型でもナックル型でも好みの
カプラーを入手して取り付けることができます。
ただ一つ、残念なことがありました。
この商品、「新品」ということで入手したのですが、
テンダー（石炭無）にうっすらとダストが・・・。
そして、本体がくるまれていたビニールシートも
新品にしてはシワが多すぎるような。。。
化粧箱のラベルも破れがあるし。。。
展示品もしくは新古品の可能性が高いです。
従いまして、そう判断した以上、ケンズタウンでの
販売はできませんので、ケンズタウンのオークション
サイトに出品させていただきたいと思います。
もちろん定価でというわけにはいかなくて申し訳ない
のですが、値を釣り上げるのが目的ではないので、
即決価格のみの出品とさせていただきます。
よって、ご覧になった時にはすでに売り切れと
なっているかもしれませんがご容赦くださいませ。
見事落札された方！ オーバーランド特急の
客車セットも是非いかがでしょうか？(^-^)
それではみなさま、次回までさようなら(^0^)/