本日もケンズレールロードに
お越しいただきありがとう
ございます。
今月初め、
鉄道模型の世界を
また一歩進める製品が
発売されました。
スマホなどの
Wi-Fi(ワイファイ)搭載機器
で車両の運転操作を
可能にする
インターフェース、
Digitrax社の「LNWI」です。
「おじちゃん、
インターフェースってなに?」
インターフェースっていうのはね
やりとり(通信)ができない
違った種類のシステム同士を
それらの間に入って
互いにやりとり(通信)が
できるようにするシステム
や機器のことなんだよ。
「へーっ、
ほな、この製品の場合
何と何の間に
入ってるのん?」
デジトラックス(Digitrax)社が
扱っている
DCC製品群はね、
「ロッコネット(LocoNet)」
っていう名前が
付けられた
(通信システム)ネットワークで
互いに通信しているんだ。
今回は、
そのロコネットのネットワークに
Wi-Fi通信で
入れるようにしたんだよ。
つまり、このインターフェースは
ロコネットとWi-Fiの
仲をとりもつ製品なんだよ。
実は今までも
無線通信ができる
ハンディ端末のような
製品(DT400、DT500など)は
デジトラックスに限らずありました。
それらが無線として
使っているのは
テレビのリモコンなんかで
お馴染みの赤外線(IR)と
24GHz帯の電波(RF)です。
「ほな、それだけでええんとちゃうん?」
うん、たくさんの機能がついていて
非常に便利なんだけれどね、
そのハンディ端末機器は
割とお値段がするし、
その目的にしか使えないんだよ。
例えば、
一つの大きなレイアウトを
数人以上で別々の
車両を独立運転するときなんか、
人数分のハンディ端末が
必要になるでしょ?
ところが、
同じことをするのに
もし、皆が持っている
スマホやタブレットで
できるとしたらどう?
「無線端末代はただやん ・笑・」
そう、
それに今では
世界中で
既にたくさんの人が持っているから
お手軽なんだよ。
そんな便利な携帯機器(スマホ)を
鉄道模型の運転に
使わない手は無いよね。
ただ、今までは
ロコネットとスマホは
通信できなかったんだよ。
この製品では、
1つのLNWIに対して
4つまでスマホを
接続できます。
そして、1つのロコネットの
ネットワークに
LNWIは8つまで
使えるそうなので、
合計で、最大で
32人が独立して
運転を楽しめる計算になります。
このLNWIインターフェース自体の
仕様やご使用方法につきましては
是非、ケンズタウンの
LNWI商品説明をご覧くださいませ。
今日は、
DCCコントローラーに
LNWIを接続した後、
スマホなどで使うアプリの
使い方をお話させてください。
商品説明の中にありますように
同じスマホなどの携帯機器でも
OS(オペレーションシステム)によって、
アンドロイド系と、
アップル系で、
使用するアプリ(ソフトウェア)が
異なります。
デジトラックス社が
サポートしているのは、
アンドロイド系 は、
「Emgine Driver Throttle
(エンジンドライバースロットル)」
というアプリで、
アップル系では、
「WiThrottle(ワイスロットル)」
になります。
それぞれ、
お持ちの携帯端末のOS種に合わせて
スマホ内のストアや
デジトラックスのダウンロードサイトで
ダウンロード(無料)してください。
それでは、ここからは、
「Emgine Driver Throttle」の
使い方を説明いたします。
(大変申し訳ございませんが、
現在のところ、
当方でアップル系の機器を
所有していないため
今回は
「Emgine Driver Throttle」
のみのご説明になります)
「最初は何をすればええの?」
アプリのダウンロードが
完了したらね、
まずWi-Fi接続の
切り替えから開始だよ。
端末のWi-Fi接続先を
LNWIに切り替えます。
お手持ちの機器の
「Wi-Fi設定」などの
モードに入ってください。
どのサーバー(ルーター)と接続するかを
選択できるモードです。
今回の場合は
LNWIがサーバーになります。
LNWIのサーバー名は
「Dtx1-LnServar_XXXX-7」
です。
XXXXのところは、
お手持ちのLNWIによって
異なるようです。
Wi-Fi接続可能な
サーバー名のリストから
この「Dtx1-LnServar_XXXX-7」を
選択し接続してください。
LNWIの電源が入っていないと
サーバーリストに出てきませんので
必ずコンセントに繋いでから
リストを見てください。
ご使用の端末で
他のアプリやコンテンツ
(音楽や動画など)の
ダウンロード中に
Wi-Fi接続を切り替えますと
このダウンロードも
中止されますので
十分ご注意ください。
Wi-Fi接続の
切り替えが完了しましたら
端末画面にある
上のようなアイコンを
タップ(指などでタッチ)
してアプリを起動してください。
「まず、
使うサーバー(LNWI)の
アドレス指定からやね。」
そう、
上の画面の
「Discovered Servers」
の下に
先程、Wi-Fi接続切り替え
のときに選択した
サーバー名が表示されますので
その名前をタップしてください。
手入力の場合は
入力後に「Connect」ボタンを
タップしてください。
「これで運転準備の完了やね。」
うん、
ここからは、DCCコントローラー
と同じ操作を
画面上でするだけ。
今回、ここからは
コントローラー本体の操作は
一切行いません。
「最初は線路にパワーや。」
線路に電流を流すためには、
まず、
この画面の右上の
3つの粒マークを
タップして
メニューを開きます。
メニューの中の
上から3つ目の
「Power」を
タップしてください。
線路に運転する車両を設置したら
赤いアイコンをタップしてください。
これで、線路への通電完了!
「ほな、えーっと次は・・・
電車のアドレス設定や。」
このアプリで初めて入力する
車両(または機器)アドレスは、
「address」の場所に
手入力してください。
そのあと、
「Acquire」 のタップで
設定が完了します。
以前に使用したことのある
アドレスは、
履歴として下に表示されますので
2度目以降は
そこから選択してタップしてください。
「わーっ、
これであとは
スロットル操作だけやね。」
あとは、この画面で
運転操作です。
コントローラーと
全く同じ要領です。
進行方向を決めて
青丸マークを指で
スライドさせて
スロットルを動かします。
その時の
スロットルの位置(強度)は
右上(「Reverse」の上)に
数字で表示されます。
「サウンドも出せんの?」
コントローラーと同様に
ファンクションキーで
サウンドを再生できます。
LNWIの仕様書によりますと
32種のファンクションを
使用可能とのことです。
「あそぶんやめるときは
どないしたらええの?」
あらあら、もう終わるの?
せっかちだねー ・笑・
コントローラーと全く同じでね
アドレスを解除(リリース)して
パワーを切って、
最後にアプリを終了するんだよ。
運転画面の上にある
「Press to select」を
タッチして
アドレス操作画面へ行きます。
そこで
現在のアドレスを確認して
「Release(解除)」ボタンを
タップしてください。
再び
メニューを開いて
「Power」操作画面へ。
緑のボタンをタップして
パワーオフ。
最後にアプリを終了するために
メニューの「Exit」をタップ。
アプリを終了するときは
「Yes」タップしてください。
「わーっ、ほんまに
スマホで動かせたなー、
おじちゃん! (^0^)」
うん。
でも最後にね、
またWi-Fi接続を
使用中のルーターなどに
戻すことを
忘れないでね。
使える携帯端末は、
スマホだけではなく
アンドロイド系でも
アップル系でも、
タブレットや
契約型通話機能の無い
(Wi-Fi通信機能は必要)
端末でも大丈夫です。
実は、
Wi-Fi無線運転が
可能なシステムは
MRCから既に
発売されていて
LNWIと同様の
MRC機器用(ロコネットでは
ありません)
インターフェース(PRODIGY Wi-Fi)が
製品化されています。
LNWI同様に、
アンドロイド系、
アップル系の携帯端末が
使用でき、
ここで紹介しました
「Engine Driver Throttle」 や
「WiThrottle」のアプリを使います。
以下、MRCホームページ
「PRODIGY Wi-Fi」ページの
URLです。
http://www.modelrectifier.com/category-s/332.htm
現在、
デジトラックスやMRCで
サポートされているアプリは
これら2種ですが、
恐らく今後、
画面デザインの異なる
アプリが登場することが
予想されます。
「もうすでに
Digitrainsとか
あるしなー」
さらに、
バックマンからは
Wi-Fiではなく
ブルートゥース(Bluetooth)を
使用した
無線運転システム
(E-Z APP TOUCH-SCREEN TRAIN CONTROL )が
既に新発売されています。
ただし、こちらは、
ブルートゥース受信機器が
搭載された
バックマン製車両でのみ
無線運転が可能な
オリジナルのシステムです。
このように、
今、北米では
車両を初めとする
DCC機器の(Wi-Fi)無線運転が
トレンドとなっています。
無料アプリを使えば
誰でも、どこでも
スマホなどで
簡単に運転ができることで、
さらに
鉄道模型が
身近になりつつあります。
「インターネットだけやとおもてた
Wi-Fiいうもんが
鉄道模型にからんでくるとは
おもわへんかったわー (^^」
「こうなったらいいのにー・・・」
というユーザーの気持ちが
どんどん実現してゆくように
感じます。
できることをするのではなく、
ファンやユーザーの望みを
実現するために
切り開いてゆく・・・、
そんな信念が
より強いのかもしれませんね。
まさに先人の遺伝子を受け継いだ、
「開拓魂」の強さを
感じてしまいます。
「かつては土地の開拓
やったけど、
今は、
技術の開拓
なんやね (^-^)」
なるほど、なるほどー(^_^)
それではみなさま、
また次回までさようなら (^0^)/