本日もケンズレールロードへ
お越しいただきましてありがと
うございます。
模型の醍醐味というものを一言
で言い表すことは難しいものです。
醍醐味に限らず抽象的な存在は、
いくら多くの言葉を使ったとしても、
私のような論文調の文体しか使え
ない素人にはなかなか表現し尽す
ことができません。
けれども、この世の中にはそれを
描写する方法が実はあるのです。
そう、文学です。
単語自体の直接的な意味をつな
ぎ合せるのではなく、主題を見つ
め続けながら巧みなストーリー
を展開して、決してそのものを直
に説明することなく、その抽象性を
見事に描き出すいわゆる芸術です。
「”あやつはあやしげな術を
つかいよる・・・”
の術の一種やねー (^o^) 」
そう、文学者は見えないものを
上手に表現する術使いだね ・笑・
人間は模型が大好きです。
この世のありとあらゆる物体が
模型化されてきました。 大き
過ぎて扱いにくいものは縮小し
て、また小さ過ぎて実体が見え
にくいものは拡大して様々な
目的をかなえます。
「”科学と学習” の付録やった
おおきなテントウムシの模型
はめちゃすきやったなー (^^ 」
おー、あれは実物の20倍くらい
あったよねー。羽根が開くように
なっていて中羽根まで透明フィ
ルムでつくられていて妙に魅力
的でね。 アリなどの昆虫はよく
拡大模型が作られるよね。
模型に芸術性があるとすれば
それは二つの方向に分かれる
のかも知れません。 一つはデ
フォルメを主軸とした風合いの
芸術性です。 本物とは明らか
に外観や色が異なっているに
もかかわらず、対象の特徴や
浸み出して見える性質、それに
抽象的なエネルギー感を如実
に感じさせてくれます。 彫塑な
どの多くはこれに属すると思い
ます。
もう一つは、いかに外観を実物
に酷似させるかという方向で
しょう。
実物の微小な造形や、色味や
光沢の具合まで、全てを実物
どおりに再現できると、人はそ
れを芸術と呼ぶかもしれません。
「さいきん、ほんものそっくりの
木でできた野菜とかがわだいに
なったりしてるやつや (^^ 」
うんうん、おじちゃんもテレビで
本物の盆栽と、お菓子職人が
作った”菓子盆栽”を比べる番組
を見たことがあるよ。
我々に身近なジオラマもこんな
種類の世界観ですね。
「芸術」を英語にするとご存知
「アート」ですが、これを社名に
据えた会社があります。
恐らくは、アートとテクノロジーの
融合を意識した「アーティテック」
というオランダの会社です。
(個人的な推測です)
自分がこの会社の存在を知った
のは数年前のように記憶してい
ますが、同社が作る非常に精緻
精巧なスケールモデルを見て
印象に残りました。
そして昨年ようやく、アムステル
ダムにある本社に連絡をして
正規ディーラーとなることができ
ました。
「オランダゆーたらあの蘭学
のオランダなん?」
おーおー、よく知ってるねー。
日本が昔とてもお世話になっ
た国だね。 杉田玄白らが
オランダ語訳の「ターヘル・
アナトミア」を「解体新書」として
日本語訳したなど、当時の日本
がオランダを西洋のお手本とし
ていたことを歴史で習ったよね。
先日、2019年版のカタログが
届きました。
この会社は、欧州型鉄道模型を
はじめ、ミリタリー系車両、軍用
飛行機、農機、クラシックカーなど
様々な対象を精密模型化して
います。
鉄道模型ではHOスケールの
電気機関車、蒸気機関車、貨車、
客車、アクセサリーなど多彩な
品揃えです。
ケンズタウンでも取り寄せた1:160
サイズのGMCトラックはこの上
なく精密で、写真だけ見ていると
実寸法が数センチの製品とはとて
も思えません。 全て手作業で
ウェザリング等が行われている
そうです。
「おおきさが数センチ
ゆーたらグリコのおまけ
サイズやん (^-^) 」
だからこそ、「アート」の文字が
社名にあるんだろうね。
残念なことはやはりHOスケール
の製品が中心であることでしょうか。
この他にも今年からスタートする
(軍用)飛行機シリーズや船舶
シリーズ(HO、N)もあります。
船舶の右側中段にあるのは
(先端の黒い煙突が二本立っ
ている船)Nゲージサイズの
フェリーボートキットなのですが、
甲板に鉄道車両運搬用のレ
ールが敷設されているような
ので興味をもっています。
全長が25センチ余りと迫力の
ある大型で、車両を載せてみた
い衝動にかられるのです。
やはり人気商品のようで現在は
メーカー欠品しており未だ入手
できていません。
「残念やったねー (>_<)」
でも、いつか入荷させたいと思
っているよ d(^-^)
鉄道模型と並んで同社の中核製品
となっているのがミリタリーシリーズ
です。
こちらもその殆んどがHOスケ
ールですが、組立て塗装済み
で全てウェザリングがほどこさ
れているところが嬉しいですね。
(基本的に可動部分はなく全て
固定型です)
上の写真は、米、仏、英の第二
次大戦中に活躍した軍用車両
です。 製品種が一番多いドイツ
軍車両は全100種を超えます。
自分は中学生時代に友人の影響
からドイツ軍車両にはまったことが
あり、タ○ヤ製1/35サイズを多数
組み立てました。 当時のカタログ
掲載製品は全て暗記して友人と
言い合いっこをした記憶があります。
戦車ではタイガー(ティーガー)Ⅰ型
が好きだったり、8トンハーフトラック
は外箱が大きく憧れの製品でした。
「こないだケンズタウンに
出てたんはアメリカのやね?」
そう、あれはNゲージサイズの
1/160なんだけど、やっぱり
塗装を含めた精密さがすごい
と思うよ。
M48A2パットンとM4A3E8
シャーマンの他にもM1A2
エイブラムスが製品化されて
いますが、今回はメーカー欠品
のため前者2種のみの販売と
させていただきました。
こんなリアルな戦車たちがフラッ
トカーに載っていたり、工場や港、
軍事基地周辺で積載待ちしてい
るような風景はなんとも魅力的に
感じます。
マイクロトレインズ社も先頃、
前述のエイブラムス(デザート)を
発売していますし、アーミー(陸軍)
所属のフラットカーのみ4両セット
も近日中に発売される予定です。
実は、1/87サイズのドイツ戦車
や軍用車両の一部も、お試し用
としましてケンズタウンで販売を
予定しております。
ショップ名とは毛色の異なる製品
になりますが、お勧めの品々です
ので是非お試しいただければと
思っております。
(現在、○○オクに出品中ですので
よろしければご覧ください)
これらの製品が芸術の域に入る
ものかどうかは是非皆さんが
お手にとってご判断いただければ
と思う次第です。
何れにしましても、こんなに熱い
コンセプトで製品展開するアー
ティテック社は素敵だなと思う
今日この頃です。
「対応は、かなり時間が
かかったりするけどなー 笑 」
まーまー、それも引っ張りだこ
で超繁忙のためらしいから ・笑・
それではみなさま、
また次回までさようなら (^0^)/