本日もケンズレールロードに
お越しいただきありがとうご
ざいます。
さて、ご存知のように昨今の
鉄道模型は音(サウンド)で
も楽しむことができるように
なりました。
蒸気の息使い、エンジンの唸
り、汽笛の咽びなど耳から入
る音が様々な情感や思いに
形を変えて確実に心を震わし
ていることがわかります。
「すきな音がするゆーことは
ほんまにたのしいわー(^0^) 」
うんうん、おじちゃんもそう思
うよー。 でもね、おじちゃんは
音が当たり前になってまた違
うことにも気がついたんだよ。
「それはなに?
おしえてーな(^^ 」
音が出ることが普通になって
も、今までの音のない機関車
たちがちっとも物足らなくなら
ないっていう発見だよ ・笑・
音の出る車両が普通になって
くるとね、それまでの音のしな
い製品が、もしかするとちょっ
とつまらなくなるかもってなん
となく思っていたんだよ。
でも実際はそうじゃなかった
ってこと。
理由はよくわからないけれど
音が出なくても楽しい気持ち
は少しも変わらないことに気
が付いたんだよ。
「そうゆーたらそやなー。
でもおじちゃん、そういうこと
の理由はわからんでも全然
ええよ (^-^) 」
そんな新しい発見も含めて
何かが変わるということは
悪くないかもね (^^
さてさて、音と言えば以前
から、車両に積まれている
サウンドデータと音質は
各社各様というはなしをし
てきました。
元になる音源や音色、周波
数特性、サウンドデータの容
量、ビット数などから音質の
違いが生まれます。
また、使用しているスピーカ
ーの大きさやバッフル、チャン
バーの有無、車両内部の構造
の違いによっても音質は変わ
ります。
大きさに制限のある鉄道模型
とはいえ、できればよりいい音
で楽しみたいという思いは人
情でしょう。
それでは一体「いい音」とは
何なのでしょうか。
今日はこんな「音」について
少し書き留めてみたいと思い
ます。
身近にある音と言えば、多く
の方は音楽を思い浮かべる
ことでしょう。
昨今は、音楽の楽しみ方も
以前とは大きく変化してきて
います。 旧くはレコードから、
その後のカセット、CDなど、
以前は主に音楽の入った媒
体(パッケージ商品)を通して
音を楽しんでいました。
ミュージックプレーヤーや
スマートフォンを通して
今ではデジタルデータのみ
から音楽を楽しめるようにも
なってきました。
現在流通している音の出る
鉄道模型も、サウンドがデ
ータという形で車両に搭載
されています。
さて、クラシックにしろジャ
ズやJポップにしろ、音楽好
きな人の中にはオーディオ
ファンの方もいらっしゃるこ
とでしょう。
「あー、音質がどうのこうのて
うるさい人たちやねー 笑」
それそれー・笑・
おじちゃんもその端くれかなー
/(^o^;;
それは結局、いい音(質)と
そうでないことへの評価や
議論にもなりがちだよね。
「今はやってるハイレゾとか
いうやつもめちゃええ音やて
ゆうしなー。」
うん、「ハイレゾ」は賛否両論
様々な意見が飛び交う人気
の話題だねー(^^
きっと人間は本能的に、より
いいと思えるものを探し続ける
習性があるのだと思うよ。
オーディオの世界で、音の
質を決めるといわれている
音源の録音環境やマスターテ
ープの仕上がり具合などで決
まる音源の質、媒体やデータ
を再生する機器の各所の部品
の方式や品質、音が出てくる
スピーカーやヘッドフォンの
種類、再生する空間の環境
状態など、話し出したら一生
かかってしまうことでしょう。
「おじちゃん、音のええわるい
ばっかりゆうてたら歌がたのし
なくなるでー(^^ 」
おー、そうだねー。
高音質を求めるのもいいけれ
ど、やっぱり音楽を楽しむこと
を忘れちゃだめだよねー (^-^)
さて、ここで問題です。
音(楽)を聴くのは人だけど
人は身体のどこで音(楽)を
聴いているでしょうか?
「そんなん耳に決まってるや
ん!」
ピンポーン、正解です(^^
人間の耳は、鼓膜と小さな骨
(耳小骨)やいくつかの器官を
使って空気の振動を信号に変
換し脳に伝えています。
そういう意味では耳も内耳、外
耳も含め立派な音響機器です
ね。
耳から入ってきた音の大きさ
や音程、テンポやリズムは脳
が認識していることでしょう。
そして音を聴くと現れる様々
な感情は、その音が心に
まで響いている証のよう
に感じます。
「ええ音やとわかるんは
頭で、ええ音に感動す
るんは心ゆうことやね。」
そのとーり b(^^
つまり、頭は聴いた音質(音情
報)を解釈するけれど、心が
動くのは音質のせいだけじゃ
ないと思うんだよ。
耳は、脳の出先機関ならぬ出先
器官、そして脳は心の出先器官
のように感じるけれど、時に心は、
脳をバイパスしてるかのように
音楽を聴くからねー (^_^)
高額な機器や性能評価(評判)
が高い装置を使うと確かに音
質に物理的な効果もあるでしょ
う。 けれども、それらを使う
ことで心が踊るのは、音質と
共に心が満足感で喜ぶ効果も
大きいと思います。 聴く人が
贔屓にしているメーカーの製
品や、かつての憧れの製品、
また、骨董価値のある製品
などで音楽を楽しむと、音質
そっちのけでうきうきするのも
そんな効果の現われなのだ
と感じます。
音質音響計測の専門的なお仕
事でなければ、「いい音」という
のは、実は心が喜ぶ音というこ
とかなと思います。
「なんやおじちゃん、人に質問
しといて結局それをいいたい
んかいなー 笑」
わー、見破られたかー(;^_^ \
鉄道模型のサウンドについて
も今までの話と全く同じって
ことだよ。
「めちゃくちゃ遠回りやなー(^^ 」
かたじけない・・・(苦笑)。
もっと言えば、サウンドがな
くても心は踊(れ)るって
こと!(^-^)
耳だけじゃなくて人間の口や
目も同じだね。
「木を見て森を見ず」
という言葉があるけれど
今回のテーマで言えば
「音質を聴いて音楽を
聴かず」 なんてことも
言えるかも知れないね(^-^)
「はいはい、よーわかりました、
もう帰らせてもらうわー笑」
はい、以上、今日は音について
のお話でした。
それでは皆様、
また次回までさようなら (^0^)/