本日もケンズレールロードを訪れて
いただきまして、本当にありがとう
ございます。
さて、いきなりですが、人間は「本物」
を多様な手法で再現したがる動物
のようです。
「いきなりかたい話やねー。
毎度のことやけど・・・(^-^)」
ごめんごめん、後の話への
フリなんだけどねー、文才ないから
いつでもこうなるのだよー・笑・
で、例えば音楽です。
デジタル化によって、楽器の音色
や歌声をいつでもどこでも便利に
楽しめようになりました。
その一方で、原音をできるだけ
忠実に再現したいという思いから
音を分割する数をCDレベルより
大幅に増やすなどの手法も
登場しています。
けれども、分割する数を増やせば
増やすほど原音に近い
高音質というならば、
分割数が無限大(=アナログ)の
レコードの音が一番高音質なのでは?
などのパラドックスまで出てきている
昨今です。
「うーん、子供には難しいはなし
やなー。」
でね、じゃー鉄道模型での「再現」は
どうなっているのかという話なんだよ。
昨今のNゲージでは、製造技術の
進歩などによって外観ディテールが
以前よりも向上している箇所が
多数でてきています。
また外観以外にも加減速の仕方や
オーセンティックサウンドも
その一つです。
ではディテールの重要ポイントの一つ
でもあるグラブアイアン(手すり、握り手)
やルーフラダー(屋根用足かけ)
の原音ならぬ実物からご紹介します。
これらは1930年代~40年代くらいの
ストリームライナー系客車によく見られる
屋根上パーツです。
ストレートな手すりがグラブアイアン
と呼ばれる握り手で、
M字のごとく曲がっている方は
ルーフラダーと呼ばれています。
HOゲージ以上ではサイズ的に
再現がさほど困難ではないと
思うのですが、160分の1とも
なりますと大きく2つの作戦があると
思います。
「作戦ってえらい大袈裟やねー(^^ 」
いやいや、もし自分がメーカーの開発技術者
だったらって立場になってましたー ・笑・
一つはスケール重視型、もう一つは
存在感重視型とでもいいましょうか。
見ることは信じること、
実際に市販されているNゲージ客車の
例で説明しますね。
これらをスケールダウンする場合、
できるだけ160分の1という寸法を
重要視すると、シルバー車体の例の
ような手法が現実的です。
実物のグラブアイアンやラダーの
線材直径(通常1インチ前後=
25.4mm前後)を正確に
160分の一にスケールダウンすると
0.15ミリΦ以下程度となり、
不可能ではないにしても実際の
製造には向きません。 さらに
ラダー横幅はともかく、屋根表面から
バーまでの距離寸法も考えると
一体成形による1ミリ程度の凸表現の
方が正確な値ということになります。
一方、写真の黒屋根の例では
寸法的な正確性は殆ど無視し
屋根から離れているワイアーの
存在感を重視しています。
これらの線材直径と屋根表面からの
寸法を160倍するととんでもないこと
になるわけですが、
外観上の精緻な印象はアピール
できているのかもしれません。
ただし、かなり追い込んだ
製造技術が必要になると思われます。
現在、Nゲージ客車を製造している
北米メーカーは10社ほどですが、
上に掲載しました写真はそのうちの
4社の製品例です。
このような部分にスポットを
当てただけでも、各メーカーの
設計コンセプトが色として
にじみ出ていて楽しいものですね。
このような目で見る物に限らず、
耳や鼻、舌、肌で感じるものは
全て好みに大きく左右される
ものですね。 メーカーによって
またファンによって、
「ここだけは譲れない」、
「一言もっている」など
こだわるポイントが異なる
所以ですね。
ただ、
「こんなことが実現できたら・・・」
という子供のような思いの
エネルギーだけは
いつまでも持ち続けたいなぁー
なんて思ったりしています。
なぜならそれがあるから
楽しさが永遠に続いてゆくような、
そんな気がするからです。
「そんなことゆうてるから
ピーターパンシンドローム
とかゆわれるんとちがう?
おじちゃん! (^^ 」
というよりさ、その
ピーターパンシンドロームってやつ、
きっと今の人は意味わからないと思うし、
死語じゃないの? (^^;
君は相当古い子供ですなー、はははー。
「そんなことゆーたら
その「死語」ってゆう言葉自体
今の世代はもう使わへんと思うわ・・・」
はいはい、わかりました。
ではでは、今日はなんだか
人間の好きな「再現」について
客車をだしにして
こねくりまわしてみました /(^_^;)
それでは皆様、
また次回までさようなら(^0^)/
ビバねーちゃんさま、コメントをいただきましてありがとうございます。
実家の手作り機関車はすごいですね。 きっと、作った方の思いが
そこかしこに埋め込まれていると思います。
実現できたら・・・という思いはなんだか勝手に浮かびますよね。
見ることは信じること、思うことは・・・伝わってゆくこと・・・
波のように。
かなー???(^^;
またお好きな時にどうぞ遊びに来て下さいまし。
久しぶりにKen’s Townに遊びに来て、大阪弁の漫才入りのブログに、うんうん、なるほど!人間は再現するのが大好きやなぁ~、でも、再現する際にその人の好みが入ってしまうこともあって、おもしろいしねぇ・・と楽しく読ませて頂きました。
機関車の写真をいくつも見せてもらいながら、かつて実家で見た手作りの機関車が彷彿としてきて、今度、カリフォルニアから息子家族が帰国する時に合わせて、もらってこようかなと思います。「こんなこと、実現できたら・・・」という思いは大切にしていきたいですね。私も、是非!