レールの通過音と一期一会?

今日もここケンズレールロードにお越し

くださりありがとうございます。

 

おーい、いるかーい?

 

「あれっ、なんで?

おじちゃんから呼んでくれるの

珍しいやん」

 

いやいや、ちょっと今回は

最初に登場してもらおうと

思ってね。

あのさ、君がとっても好きな瞬間

のお話だよ、ふふふ。

 

「気色(きしょく)悪いなぁ、なに?」

 

電車に乗ってるときにね、たまーに

隣の線路を同じ方向に貨物列車が

走ることがあるよね。

 

「うん、あるある。

それがどうかしたん?」

 

でね、大抵は向こうが一方的に

抜いていくか、逆にこちらが

抜いてゆくかだけれど、

これまた、たまーに、速度が

似通っている時があって

抜きつ抜かれつするときが

あるじゃない。

 

「わー、それ僕が一番わくわく

というかなんやわからんけど

めっちゃ好きなときやわ!」

 

今日はそれの話をしたかったんだよ。

 

「えっらいなっがいつかみやなー笑」

 

あの瞬間、こちらには電車がレールの

継ぎ目を通過する時の

「タタンタタン、タタンタタン、

タタンタタン・・・・」

が一定のリズムで聞こえています。

ところが、隣に同じようなスピードの

貨物列車が走っていると、

「ダン、ダン、ダン、ダン、ダン・・・・・」

という2軸貨物の独特のリズムが

窓の外から飛び込んでくるのです。

抜きつ抜かれつの間、車内では

この2種類の音が微妙に音量の

バランスを変化させながら、

なぜか心地の良い

ハーモニーのように

心に響くのです。

それぞれの音とリズムを

きちんと聞き分けながらも

一方では一体となっている

2種類の音。

向こうを追い抜かしてしまっても、

こちらが駅への減速で

抜かれてしまっても、

相手の音が遠ざかってゆくときは

なぜか少し寂しい気持ちに

なったものです。

 

「で、いったい何が言いたいん、

おじちゃん?」

 

まあまあ、もうちょっと

我慢してよ。

でね、

こんな日常にある列車間の

状況と全く同じことが

あるなぁーってことだよ。

 

「えっ? なにゆうてるか

ぜんぜんわからへんわ」

 

高校でも、大学でもいいや、

たまたま同じクラスになった

友人とペアを組むことになって

学園祭で何かイベントをすることに

なったとしよう。

 

「えらい突然の状況設定やねー笑」

 

2人であーでもないこーでもない

って話し合ったり、目的に向かって

試行錯誤したりするうちに、

お互いに相手の

自分とは違っている性格というか

色のようなものを

無意識に感じ始めるんだよ。

これは、考え方の違いとか、

価値観の違いとは

ちょっと違うんだ。

 

けれど、作業を続けていると

互いの色の違いはそのまま

なのに、なぜか上手く

共鳴し合って良い結果として

現れることがあるじゃない。

もちろんその逆の場合もある

けれどね。

 

「あー、さっきの電車と貨物の

話とおんなじってゆうわけや」

 

そうそう。

差し詰めレールは、その人の

人生かなー。

出発地点も行先も違う

無数のレールの中で

なぜか自分のレールに

あるときだけ近づいたり

交差したりするレールが

あるんだよね。

 

たとえそうなっていても

列車の話と同様で、

そこを走っている相手は

ただただ通り過ぎてゆくこと

の方が多いのかもしれない。

 

けれどもそうじゃないとき。

一期一会。

そんなときは

ただ外見上挨拶をするとか

だけではなくて

きっと違った色の心どうしが

何か相互作用をするのだと思う。

波の重ね合わせ(干渉)の原理

のようにね。

そして、心の場合には

相手の波が過ぎ去った

後も、自分の波には

相手の波の記憶が

どこかにずっと残ってゆくのだよ。

電波や波動の分野なんかで言う

「重畳」に似たようなしくみかも

しれないね。

 

「はぁー、おじちゃんはなんで

いちいちそんなめんどくさい話に

なんの?笑」

 

わるいわるい、

いや、ちょっと思っただけだよ/(^o^;;

 

でもさ、

レールの継ぎ目の音に話が

戻るけれど、

ナイアガラ(NYC)やFEF(UP)(2+5軸)、

それにノーザン(ATSF)(4+4軸)の

テンダーの通過音、一度でいいから

聴いてみたいよ。

彼らの素敵な「色」だものね・・・。

 

「僕のにょんにょんの色は

もう薄汚れて真っ黒やけどねー笑」

 

それでは皆様、

また次回までさようなら(^0^)/