感。

幼少の頃、雨の日など外へ遊びに

出られない日、部屋で一人遊びを

することも決して嫌いではありません

でした。

記憶にはっきり残っているものの

一つにダイヤブロック遊びが

あります。 当時は子供の玩具の

定番でありました。

自分は建物などを作るのではなく

やはり乗り物。 何歳くらいの記憶かは

覚えていませんが、何度も作った

お気に入りのオリジナル乗り物が

ありました。 いまだかつてその

乗り物に名前が付いたことは

ありませんが(^^

 

その作り方は至極簡単で、作るのには

数秒とかかりません、多分。 使うのは

1台につき、5センチほどの少し長めのピース

2つだけ。 これを半分程度の長さ分

ずらして積むだけです。 色は白と赤(透明)。

ブロックとしては青(透明)もありましたが、

この長さのピースは持っていなったようです。

 

これを、小さな女の子が粘土や泥で作った

小さなおまんじゅうをならべるがごとく、

10個程度を誇らしげに並べるのです。

何とも言えないワクワク感を今でも覚えて

います。

 

客観的にこの品?を見るととても乗り物

には見えないことでしょう。 けれども

自分にはこいつは最先端の、空も飛べる

宇宙的センスの超いかした一人乗りの

乗り物でした。 2段目の後ろにずらして

積まれたピースはリアウィングか垂直尾翼。

その根本下にはオレンジ色の炎を出す

最新式のロケットエンジンが見えます。

パイロットは先端に搭乗。

白いやつと赤いやつでは性能が

違う(ことになっていた(^^; ) なので搭乗

できるパイロットも違う、ハハハー・笑・

飛び立つときには必ず一人アナウンスが

入るのです(^^;

 

一つだけでもいいのですが、これが

横に10数機並んだ時の興奮は・・・笑

まるで、2-6-4、4-6-4、4-8-2、

2-8-4、4-8-4、0-8-0、2-10-4・・・

が、ずらーーーっと並んでるかのごとく、

ディーゼルなら、エリービルト、PA、E7、

センチピード、ML-4000、・・・

 

「おじちゃん、おじちゃん!

そやからそのくどい例えはやめた方が

ええよー、みんなうんざりしてはるわ(^^;」

 

ごめんごめん、ついつい興奮すると。

でね、要は大満足であったわけです。

 

ご存じのように鉄道模型には1番ゲージ

からZゲージまでサイズ(スケール)が

たくさんあります。 そして各ゲージの

中にも、走行重視用、鑑賞重視用、など

なんとなくカテゴリーがあります。

特に鑑賞重視の製品は、ある程度の

サイズと強度からブラス製となり

価格も跳ね上がります。 その分

モデルを選べば驚くほど精巧に

職人技で仕上げられています。

そしてその細密、緻密な実物再現度

に興奮するわけですが。

 

実は乗り物には物理的な

実物再現度の他にも

いくつか重要な要素があります。

例えば「迫力」です。

有名キャラクターの未来の道具に

サイズをそのまま小さくする光線が

ありますが、仮にそれを使って

実物の蒸気機関車を

異なる2種のスケールに

完全縮小したとしましょう。

ディテールは全く同一です。

けれどもそれらを見た人は

異なる印象を持つはずです。

 

「えらい回りくどい言い方やねー、

おじちゃん!(^^

で、何言いたいの?」

 

こらこら子供は静かに聞いてください。

いやいや、小さな子供用の模型には

誤飲などの理由ではなく、

精密再現は必要ないのかも…

というお話です。 よく言われる

ことだけど、君たち子供は

決してサイズの小さな大人では

ないということかなぁー。

 

「おじちゃん、ようわかってるやん。

知識とか経験なんかは、ときどき

もともとある感性のじゃまになる

しなー。」

 

子供はわかったようなこと言わずに

とっとと寝てきなさい!

 

「はーーーい、ほなそろそろ

ニョンニョンしてくるわ」

 

出た出た。

ゆっくりおやすみ。

 

生まれて一定期間内の子供は

目で見える情報、耳から聞こえる

情報・・・に慣れていないので

あまり頼りにしていないのかも

しれませんね。

 

「感じる感じに歳は関係あらへんね、

おじちゃん!」

 

あるいはそうなのかもねー(^_-)

だから、どのサイズが良くて

どのサイズがそうでないとかって

話ではないからわかっておいてね。

 

それではみなさま、また次回まで

さようなら(^0^)/