坊主好きなら袈裟まで大好き!

以前もお話しましたが、かつて

アメリカの大人気ホームコメディに

ティム(・テイラー)という道具、工具類

が大好きな主人公が登場する

「ホームインプルーブメント

(Home Improvement)」という

ドラマがありました。

彼は道具以外でもとにかく

男にありがちな超パワフルな

もの、特に機械類が大好き。

自分で動力を大パワーの

ものに改造して大失敗する

ストーリーが満載でした。

芝刈り機に100馬力以上の

エンジンを載せ制御不能になったり、

おもちゃに大トルクのモーターを

仕込んで大騒動になったり・・・。

 

人気映画の「Back to the Future」

でも2メートルを超すウルトラスーパー

ウーファーにフルパワーを投入し、

エレキ一発で主人公のマーティーが

後ろにギターごと吹き飛ばされる

シーンは有名です。

 

自分もその一人なのですが、

この手の人間は好きな対象があると

パワーに限らず、そこに使用されている

パーツ類の全てに興味津々です。

 

スポーツカー好きなら、

ブレーキキャリパーのブレンボ、

ライトのヘラー、シビエ、

スプリングのアイバッハ。

ターンテーブル好きなら、

カートリッジのオルトフォン、シュアなど。

自転車ならシマノ、 うーんそれから・・・。

 

「おじちゃん、おじちゃん、

もうそれくらいにしときーな。

いつもそういうのが長すぎるて

ゆわれてるやん!」

 

あっ、今回は登場が早いね・笑・

ごめんなさい、そうでした(^o^;

 

で、ここから鉄道のお話です。

機関車の変遷として蒸気機関車から

ディーゼルへ置き換えが進んでいった

ことは周知の事実ですが、

このことのよって思わぬファンが

増えました。 それは、

エアホーン(Air Horns)のファンたちです。

蒸気機関車の警笛は漢字にもある通り

蒸気を使った気笛でした。

その独特のアコースティック

サウンドに魅了されている方も

多いはずですね。

 

これがディーゼルに変わってゆくと

やはりそのエアホーン(トレインホーンとか

タイフォン(Typhons, Tyfons)とも呼ばれます)

当然それらを供給するメーカーが

登場するわけです。

有名どころなら、

レスリー(Leslie)、ネイザン(Nathan)、

ウェスティンハウス(Westinghouse)または

ワブコ(Wabco)などです。

ウェスティンハウスは蒸気機関車でも

エアポンプやエアブレーキで

名を馳せていたメーカーです。

 

一口にトレインホーンと言っても

その種類は相当あります。

仕様としては、

1.ホーン数、サイズ

2.ホーン方向

3.コード(Chord)

4.ノート(Notes)

5.材質

などがあります。

 

ホーン数が一発のシングルタイプ、

通常上は5連ホーンまででしょうか。

5個あってもそれぞれの大きさや

その内いくつがリヤを向いているかなど

種類は様々です。

 

シングルホーンが得意なのは

レスリーやワブコですが、

エアチャイム(Air Chime)と呼ばれる

和音(Chord)タイプを得意とするのが

ネイザンです。

機種によって、コード種、そして

そのコードに使用されている

音程が異なります。

仕様書では音程は

C、D#、A・・・

といった具合です。

 

材質は基本的にはキャストアイアン、

いわゆる鋳造鉄ですが、次第に

アルミニウムとのハイブリッド型

になってゆきます。

いわゆる名機となると

レスリーRS5Tであるとか、

ワブコE2、そしてネイザンの

エアチャイムK5LAなど、

その他にも聴き手によって

好みの機種が多数あります。

 

とくると、その音色を聴きたくなる

わけですが、これらのメーカー名と

型番を英字で入力すれば

YouTubeでファンたちが投稿した

多数のサンプルを聴くことができます。

 

憧れの名機を大枚はたいて

購入し、誇らしげに解説して

くれる人。

エアホーンのみでトライする人

もいれば、自動車にエアタンクを

搭載して天井に設置したホーン

まで圧搾空気の

パイピングや継ぎ手、バルブを

接続している猛者までいます。

投稿者やギャラリーは

皆、子供のように真剣かつ

大はしゃぎです。

それらは大音量を発するため

ロケ地は殆ど山奥です・笑・

 

けれども山奥から辺り一帯に

独特の大音響とボワーンとした

残響を響かせながら、

近づき、そして去ってゆく音風情?は、

なんとも形容のしがたい

感動を伴います。

という落ちつた感情と共に・・・、

テンションが大はしゃぎになる

と言った方が近いかも

しれませんね(^^

 

ゲージに関わらず、

各種ディーゼルに装備されている

各種のエアホーンを見ると、

自然に頭に音色が響くように

なり、魅力とワクワク感が

倍増しますね(^-^)

 

またサウンド搭載車両なら

その音色でメーカーと型番を

即座に答えることも可能なのでしょう。

 

「そういえば、おじちゃんも

授業も出ずに、車屋の

クラクション試聴コーナーに

よーいたね」

 

わーっ、きみはどうして

そんなことを知っているの?(^^;

そうそう、憧れはボッシュの

なんちゃらだったかなー(^^

エアホーンじゃないけどね。

 

好きな異性ができると、

その人の全てが知りたくなる。

何を食べて、何を着て履いて、

何を使っているのか、ってね。

好きになると人間って

そういうものかもしれません。

 

「おじちゃん、

そういうの勝手に人間のせいに

したらあかんよー、

気持ちはわかるけどなー」

 

はいはい、今日はもうこれで

終わりだから。

 

「人が音楽とかこういう音に

惹かれるんは、心とおんなじ

波からできてる仲間やからかなー?、

おじちゃん!」

 

おかしなことを言ってないで

さっさと寝てきなさい。

 

それでは皆様、また次回まで

さようなら(^0^)/