光って興奮、リアルな信号。

この記事は、

内容に間違いがあったため

加筆、訂正しました。

(2017年9月19日)

 

アメリカ製の信号機(シグナル)の種類や

メーカーのお話は以前にここで

させてもらいました。

けれども米国などでは大抵の場合、

保有のレイアウトに組み付けることが

主流であるため、信号機だけを購入

しても点灯させることはできません。

複数色を実際のルールに即して

点灯させるための回路(ボード)や

制御ソフト、そして制御用のハード

(DCCコントローラーやPCなど)が

通常は必要になります。

 

一方、日本では少なくとも個人の

趣味としてお座敷運転などが

主流であったため、どうしても

スタンドアローンタイプの

アクセサリーがお手軽です。

スタンドアローン(Stand Alone)

とは、単体で完結している装置

のことで、「稼働には他の部品が

必要」ということのない製品

のことです。

 

信号機自体はアメリカ製でも

精巧で魅力的な製品が

多数出回っていますが、

やはりせっかく点灯仕様であるのに

スタンドアローンでないという理由で

仕入れを見合わせておりました。

ところが、最近になって新製品では

ないのですが、複数色を自動制御する

オールインワン製品を見つけました。

 

ATLAS ITEM#2236 N TYPE "G" SINGLE TARGET KIT 3色が綺麗に光るだけでなしに、信号機自体のディテールがちゃんと模型してるのがめちゃいいねぇ。

ATLAS ITEM#2236 N TYPE “G” SINGLE TARGET KIT
「3色が綺麗に光るだけとちがって、Nゲージやのに信号自体のディテールがちゃんと模型してるのがめちゃいいねぇ」

 

この商品は、単体で販売している

写真のターゲット型信号機に、

点灯させるために必要な

SCBとBDB(アナログ)があらかじめ

セットされています。

SCB: Signal Control Board

(シグナル制御ボード)

BDB: Analog Block Detector Board

(アナログ・ブロック検知ボード)

 

そのため、商品名には「キット」

とありますが、信号機自体は

塗装済み完成品であり、

つなぎ込みが必要という意味で

キットなのでしょう。

この製品のみでは、アナログ運転で

のみ使用できます。

また、機器を増設すれば、

レイアウトでも使用できるよう

複数の信号機や様々な点灯パターン

にも対応できる拡張性も備えています。

 

アナログ運転での基本制御であれば

説明書にある以下の図の通りに

ただつなげばオッケーです。

(端子への接続はプラスとマイナスの

ドライバーが必要です。

ハンダ付けはありません。)

線路への電力供給用2本以外に、7本のリード線が別途必要です。

 

アナログコントローラー(パワーパック)の

制御用出力とアクセサリー出力

(直流でも交流でも可:6~22VAC/DC)

から図のようにただ接続するだけです。

この製品は、カソードコモンタイプですので、

直流のアクセサリー出力をお使いの場合には

マイナス側をCOM(コモン)に接続してください。

 

コントローラーが

前後進切り替えスイッチのついた

極性切り替え式の場合、

可変出力の「POWER」と「COM」からの

接続は

どちらがどちらになっても結構です。

信号機からのモジュラータイプ

コードは付属していますが、

他のコード類7本は

付属していませんので

ご用意ください。

フィーダー線のようなごく普通の

被覆銅線で結構です。

 

さて、この基本接続では

どのように信号は機能する

のでしょうか。

まず、点灯の様子。

わー、めっちゃ綺麗に光ってるやん!

わー、めっちゃ綺麗に光ってるやん!

 

右上が緑、下が赤、左上が黄です。

この写真では絞りを解放気味ですので

色味が薄く、非点灯部位も若干

明るく写っていますが、実際は

十分な光量の非常に美しい3色です。

 

そして嬉しいのが、

車両の位置によって

点灯色が自動切り替えになることです。

お使いになる路線の中に

適当な長さの

ギャップ(絶縁)区間を作ります

(片側のレールに2箇所

絶縁ジョイナーを使います。

この絶縁区間をBDBに結線します)。

通常走行中に緑であった点灯が

車両がギャップ区間に

入った瞬間に、赤点灯に変わります。

車両がギャップ区間を通過し終わると

赤点灯から黄点灯に変化。

黄点灯を8秒ほど維持した後、

緑点灯に戻ります。

 

この製品のような

ターゲット一つのみの

信号機は、

通常、メインラインの

列車間(同一方向)距離調整用に

使用されます。

前方を走る列車との距離が

十分あるときは

クリアー(Clear)状態が

緑点灯で指示され、

後続列車は、速度を

その時のまま維持できます。

列車間距離が

若干詰まり気味のときは、

アプローチ(Approach)状態が

黄色点灯で指示され、

後続列車は減速して

前方列車との距離を

確保します。

列車間距離が近すぎるときは、

ストップ(Stop)状態が

赤色点灯で指示され、

後続列車は停止して待機します。

 

「そやけど、

点灯パターンによる

指示内容は

鉄道会社によって

ちがうから

注意せなあかんね。」

 

この点灯パターン(アスペクトといいます)と

運用方法を考えると、

信号機は、

ギャップ区間から

ある程度距離をとった

前方に設置するのが

丁度よいのでは

ないでしょうか。

ちなみに、

黄色点灯中でも

新たにギャップ区間に

動力車が進入すると

信号は黄色から赤に

戻ります。

 

「わーっ、こんなほんまもんみたいな

信号の色がかってに変わると、

なんか子供みたいにどきどき

するねー。 ・・・いや、自分は

子供なんですけどねー、ぷぷっ」

 

でしょー?

これならスタンドアローンでは

ないものの、ちょっと台座だけ

工夫すればどこにでも置けるよね。

 

「でもこれどんな動力車でも

ちゃんと信号は動くの?」

 

そうそう、市販されている

アメリカ市場のアナログ車なら

大丈夫だし、デュアルモードの

DCC車両でもオッケーだよ。

でも、純粋なデジタル車両では

このセットだけでは正常機能

しないので注意してくださいな。

 

「コントローラーからの4端子と、

信号機の数だけのモジュラージャック

を装備したセットボックスみたいなん、

誰かつくってくれないかなー?」

 

そうだね、そんな製品があったら

日本のファンも喜んで買ってくれるかも

だねー(^_^)

ボックスの外観を建物にしても

いいよねー。

 

「おじちゃんのお店で作ってくれたら

いいのに。」

 

はいはい、また様子を見てね(^-^)

 

というわけで、今回はリアルな

点灯型シグナルのご紹介でした。

 

「光物はハートが喜ぶよねー、おじちゃん!

ほな、またにょんにょんしてくるわ。」

 

出たな、にょんにょん星人!・(笑)・

 

それでは皆様、また次回まで

さようなら (^0^)/