2か月ほど前の7月28日に「車輪の顔・・・」
ということでNゲージのメタルホイールの
お話をさせていただきました。
今回はその続きのようなお話です。
特に客車において自分は足回り
(台車、車輪)がわりと気になる方です。
台車と車輪そのものもそうですが、
取り付け方やカプラーとの関係など
も意識します。
小学生のころ、トミー製タキ5000の
台車が少し腰高であることが妙に気になり
加工して下げた記憶があります。
今回はこのような取り付け位置の話
ではなく車輪の見え方へのこだわり?
のお話です。
「車輪の顔・・・」でも出てきましたが、
実車輪の直径には複数規格値があり、
Nゲージでは主に33インチと36インチ
が製品として存在します。
客車では貨物車に比べて33インチ径
よりも36インチ径の車輪が多く使用されて
いたようです。
車輪の直径は通常、外周フランジの根本、
つまりレールと接触するテーパー面が
フランジ面にぶつかる部分の直径です。
計算しますと、33インチは約838ミリ、
36インチは約914ミリとなります。
これをNスケール縮尺の160で割って
みますと夫々約5.24ミリと5.72ミリ
となりNゲージでも0.5ミリ足らずは
差があってしかるべきという
計算になります。
今までにNゲージの客車を製造した
経験のあるメーカーは、アサーン、
バックマン、ウォルサーズ、カトー、
ラピドー、コンコー、セントレイリア
などがありますが、ここでは現在
入手が容易な(アルファベット順に)
セントレイリア(CENTRALIA)、
コンコー(CON-COR)、カトー(KATO)、
ラピドー(RAPIDO)について
比較してみます。
もちろん台車には数多く形式があるため
ここでは一社につき一形式のみで、4社とも
全て形式が異なります。 車輪に関する
お話なので・・・。
先程、少なくとも40年代50年代のプルマン客車
では36インチ径が主流と書きました。
けれどもこれらの中でNスケール縮尺で
ほぼ36インチ径の車輪となっているのは
実は「RAPIDO社(D5.75ミリ)」のみなのです。
セントレイリア社のMT(マイクロトレインズ)製
台車以外は全てそのメーカーオリジナル台車
で、セントレイリア製は標準仕様が33インチ相当の
プラ製車輪(D約5.3ミリ)です(写真の上側)。
下側写真はフォックスバレー製の
36インチ車輪(D5.70ミリMT対応品)に
変更した後のものです。
外観イメージには好みがありますが、
実物のプルマン写真と比較しますと
車輪の露出具合や台車底面とレールの
距離などはやはりラピドー社製が
正確です。 実台車底面は車輪の
外周リングよりも少し高い位置にあります。
もしも正確に36インチの車輪を
取り付けたならカトー製台車も
ちょうど良いバランスになるかも
しれませんね(^^)d。 せっかく
リアルデザインのメタル製なのですから
チラリズムで魅力的に見せて
あげたいではないですか(^_^;)
以上、客車の足元のお話でした。
最近はより実車に近い構造ということで
貨物車では車体(フレーム)搭載の
カプラーが増加しています。
けれども客車において
カプラーを台車から独立させ
実車通り車体搭載に挑戦しているのは
「ラピドー社」のみであることを
お伝えして今回のお話を終了させて
いただきます。
※マイクロトレインズ製にも車体搭載
カプラーの客車がございました。
(2015年10月28日追記)
それではみなさま、また次回まで
さようなら(^0^)/