今回はケンズタウンでの商品価格
などに関わりますお話をさせていただきます。
商品価格というものはこの業界に限らず、
少なくとも資本主義国家では、法律に反しない
範囲内で自由に設定できるものと
認識しております。
もちろ商品価格はその店舗の存続に
大きくかかわる主幹ファクター(要素)ですので、
安易に決定はできません。 他のファクターには
仕入れ先、仕入れ価格、輸送サービスルート、
や店舗の条件などが考えられます。
そして何よりその店舗のポリシーや方針が
大きくかかわってきます。
ケンズタウンではできうる限り、当ストアの
ポリシーに従って臨機応変に前述のファクターを
使い分けています。 全ての商品が常に
同一仕入れ先で最安とは限らないからです。
もちろんそのメーカーなりディストリビューター
なりのディーラーになることができれば
常識的にはそれが格段に安い仕入れ先となる
わけですが、ディーラーになるためには
相応の条件が要求されるのが普通です。
月ごと或いは年ごとの購入実績制限や、
初回注文の最低注文価格、また実店舗の有無
や有名雑誌への広告投稿実績などが
条件に入ることもあります。
これは経験的な感触ですが、
やはり大きな老舗メーカーやディストリビューター店舗ほど
ディーラーになるための敷居は高いように
思います。 ケンズタウンでは何分
過去の販売実績がない=信頼されない(>_<)、
& 先立つものがない・・・ものですから、
とにかく「当たって砕けろ」精神で
多様なメーカーにディーラー条件を
問い合わせてきました。
大抵は弱小ケンズタウンには手の届かない
ような条件ですが・・・ハハハー笑。
けれどもずっとこのような打診を
続けていますと自ずとそのメーカーからの
対応のされ方で種々の有り難い情報を
得ることができる特典があるのです(^^ 。
ずっとずっと共に仕事をしていきたいと
感じるような社長さんもいらっしゃいますし、
もちろんその逆もあるわけです。
今はもしかすると非常にラッキーな
ポジションにあるのかもしれません。
実績が皆無の無名の外国の
実店舗なしストアだけに、相手が
真実の姿を現しやすいのです。
将来ケンズタウンはそうはならない
でしょうが(^^;、一旦知名度が上がって
しまうとこのようなシチュエーションには
二度と戻れないことでしょうから。
ディーラーに関するお話はこのくらいに
して、次は輸送サービスのお話です。
海外から品物を調達する場合には、
その輸送費等は大きく商品価格に
反映されます。 これも会社が大きくなれば
特定の貨物サービスと契約して
お得な輸送費をゲットできるのでしょうが、
ケンズタウンにはまだまだ無理です。
ですので、仕入れ先で輸送サービス会社を
選べる場合にはその時の状況を考慮して
慎重に検討します。 基本的には
輸送時間が短いほど輸送価格も高くなります。
ところが注意しなければならない点は
同じ輸送サービス会社の同じランクの
輸送でも、仕入れ先によって価格が
異なります。 それはその仕入れ先の
事情によって輸送費で利益を上げている
場合もあるからです。
北米なら日本の日本郵便の位置付けの
「USPS」、 割にコストパフォーマンスの高い
「UPS」、ヨーロッパからならその国の
ポスタルサービスや「DHL」などなど、
選択肢はいろいろとあります。
やはりその状況(仕入れ国、仕入れ量、
納期、・・・)に応じた最適な
輸送サービスの選択には経験値が
重要であることは言うまでもありません。
価格だけでは語れない信頼度のような
観点も重要だからです。 いくら安くても
商品破損率が高ければ結果的に
「高くついたなー(>-<)」ということも
当然あるからです。
私も一応、企業に長年お世話になって
おりましたので、他社対応に関しましては、
随分助かっております。 失敗も
多々ありますが・・・/(^o^;
輸送サービスの信頼度のようなことは、
仕入れ先ディストリビューター店舗
についても同様であると思います。
オークション店舗も含め、多数の仕入れ先
の中からベストを選択するには経験的な
リスク管理も必要でしょう。 ただ、リスクに
関しては「100%アンダーコントロール」に
することは自然災害同様100%不可能だと
感じます。 備えられるところを備えられる範囲で
備えるしかありません。
商品価格には以上のような
ファクターの他に、やはり店舗の条件が
関係してきます。 例えば、実店舗が
あるかどうかなどです。 ケンズタウンのように
実店舗が無い場合には、実店舗に発生
する諸経費(店舗維持費や立地に関わる
税金など)は小さくて済み、さほど商品価格に
関与しませんが、前述したとおり他国の会社
などからの信頼度が圧倒的に低くなります。
いまさらですが、やはり全うな商売の基本は
国や時代が変わっても信用・信頼ですから。
顔の見えない異国の店舗から注文を受けても
最初から信頼されないのは人情というものです。
その感覚はお客様がお感じになることと
同様です。
また特にお客様にはそれぞれの方の歴史と
ご事情、価値観と好みがございましょうから。
店長といたしましてはできるだけたくさんの
お客様にご利用いただきたいのはやまやまですが、
どの店舗からご希望商品を購入されるかは
それぞれのお客様がどうぞ率直に判断されて
ください。
ケンズタウンのポリシーはきちんとありますが、
必要とされていないものは自然に消滅するのが
掟であることは承知いたしております。
・・・わーっ、なんだか暗い最後になってますね、
すみません(>_<) 気を取り直して、・・・
店長といたしましては自分の想いに従って
できることをこつこつやってゆくしかありません。
(かつての上司からは「できることではなく、
しなければならないことをやらなきゃ!」などと
叱られた記憶が蘇りますー 笑)
未来がどういう風になっているかはその結果に
過ぎない・・・、とも言われましたが・・・、
なるほどハハハー(^_-)
ただ、幼いころからさほど変わらぬ、
鉄道模型を見ると感じる心の感触は
いつまでも忘れないようにしたいです。
それではみなさま、また次回までさようなら(^0^)/