五感がときめく写真。

昨日、ケンズタウンのトップページに ある昔の

貴重な写真を掲載させて いただきました。

ニューヨークセントラルの客車用主役ディーゼル御三家

ニューヨークセントラルの客車用主役ディーゼル御三家

もちろんこの写真は世界初公開 ということ

ではなく既に写真集などに掲載済みです

のでご存じの方も少なからずいらっしゃる

ことでしょう。

 

この当時は既に高出力化競争の

まっただ中で、この3機

(左からエリービルト、E7、PA)は

各社(F-M、EMD、ALCO)の旗艦とも

言うべきハイエンドディーゼルでした。

結局は販売数ではEMD-E7が

独り勝ちしたわけですが、

こと模型界においてはそうとも

限らないところがおもしろいところです。

 

写真では各機のノーズ部分しか

見えませんが、それらの特徴が

大変よくわかりますね。

一目見たときの印象を決める

ノーズ全体の立体造形では、

EMDが丸型ならALCOは

角型で攻め、F-Mはその中間

といったところでしょうか。

 

フロントウィンドウシールド(窓ガラス)

の形状も縦横比と左右の設置角度などが

異なりますね。

他、ナンバープレートボードの形状や

大きさ、パイロット(スカート)の形状、

ノーズドアの大きさとグラブアイアンの

長さも全く異なっていることがわかります。

これらは列車先頭で牽引していたためか

連結器が全てカバーで格納されていますね。

そのカバーの両サイドにもちゃんと

取り外し用の取っ手がついている

ことがわかります。

 

またこれは偶然かもしれませんが

NYCの赤いヘラルドの位置も

ノーズセンターからのずれ具合が

三様です。 このずれ具合は

ノーズ基準だけではなく

ライトニングストライプ基準に

おいても三様となっています。

F-MとALCOは打倒EMDが

コンセプトですから、これらの

違いは意図的であったのかも

しれませんね。

 

キャブ上のホーンも、左右どちらを

進行方向用とするか、エリービルトのみ

逆になっています。

自動車あたりの新車評論なら

以上が「外観インプレッション」で、

次に来るのは

「ドライビングインプレッション」

なのでしょうが、写真だけでは

ちょっとわからないですね(>_<)

恐らく、運転経験のある機関士

しか知らない各機の癖や

満足点、不満点などが

多数あることでしょう。

 

そうそう、最後になりましたが

外観、ドライビング性能と

あともう一つ、乗り物ファンには

欠かせない大切なポイント。

それは機体が発生するサウンド

です。

機関士がハンドレールを持って

台車のステップやラダー、ボディ

側面の踏み板から運転室の

ドアを開け、ドライビングシートに

身を沈め……。 あー、この次に

期待するのがエンジン始動時の

サウンドです。 もちろん

三者三様なのでしょう。

F-Mなどはエンジン自体の

仕組みが独自の対向ピストン型で

それはそれは独特のサウンドが

聴けたに違いありません。

おー、そしてアイドリング音、

時々ブリッピングなどが入ったのかも

しれませんね。 いえ、そんなことが

車のようにできたのかどうかは

知りませんが(^_^;)

けれども、どんな国のどんな乗り物

であろうと、プロフェッショナルな

運転士であれば、必ず始動時に

自分の操作、動作に対する動力系統の

反応具合、微妙な音やノイズで

その機体のコンディションを把握

するものです。 そして、もし

たとえ些細なことであっても

いつもと異なることに気がつたなら

恐らくメカニックを呼んだり

自分で状態を確かめたことでしょう。

そんな運転士と技術士の

相談風景などは

サーキットでピットインしてきたレースカーと

メカニックの風景そのものです。

 

きっとここはヤードか何か、

仕事を終えた状態か、或いは

早朝出動前。

あたりに漂うオイルやオイルの

焼けた匂い・・・、漏れ出ている

蒸気が作る湿っぽい空気。

サイドに回り込むとコンプレッサーが

動いたり止まったり、ついつい

点検用ハンマーで台車の軸受けや

ブレーキシューあたりのボルト類を

意味もなく叩いて

しまいそうです(^^

メカニックがかなり上にいる

ドライバーに向かって

首が折れんばかりに

上を向いて何かを話している。

後で飲みに行く相談なのかも

しれませんね。

 

これら三機が全てエンジンを始動させ、

昼間は見えないと思っていた

ヘッドライトの閃光3本が空気をつんざき、

3つのホーンから微妙に和音化しながら

あたりにそのすさまじい爆音が

飛び散った後、

それぞれのエンジンは回転数を

上げながら思い思いの低めの

うなり声で今にも動こうとする

その瞬間、

きっと自分はあまりの、

あまりの感動と興奮で昇天・・・

気を失ってしまうことでしょう。

 

写真(映像)というものが、

時空を超えて伝える情報量に

改めて驚かされます。

そして、「もしもピアノが弾けたなら」

にある歌詞(♪♪♪だけどーーー、

ぼくにーはピアーノがないー、

君に―伝えーる腕もないー)

ではないですが、

自分に見えているこの五感情景を

もっと上手に皆様にお伝え

したいのですが、

なんせ文章表現が幼稚で

もどかしさを通り越して

がっかりな感じです(>_<)

まっ、子供のころから

作文とか感想文で賞など

とった試しがないので

どうかお許しくださいませ<(_ _)>

 

それでは皆様、また次回まで

さようなら(^0^)/