バックマン社Nゲージの新顔、K4パシフィック ストリームライン

 

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただき

ありがとうございます。

 

ケンズタウンのトップページにあるバッ

クマンの2022年カタログをご覧に

なった方はご存じかと思いますが、

Nゲージ蒸気機関車の新顔として

ストリームラインド(流線形)のペン

シルベニアK4が掲載されています。 

4-6-2 K4パシフィックの第2次ストリームライン化モデル全4種が、バックマン社Nゲージ
蒸気機関車のラインナップに今年仲間入りする予定です(HOゲージでは以前に同じく
バックマン社が製品化しています)。                            

「あれっ? 動りんがぜんぶ見えてるけど

 これもストリームラインなん? 」

 

うん、正確に言うとハーフ(半)ストリ

ームラインかもしれないね (^^

 

これら4機がストリームライン化された

のは、1940年(#1120、#2665)

と1941年(#3678、#5338)で、

第2次世界大戦の真っただ中でした。

実は、K4がストリームライン化された

のは、1936年の#3768が最初で、

この時の外観はいわゆるフルストリー

ムラインの6-4-4-6 S1と類似したデ

ザインでした。

1936年にレイモンド・ローウィーのデザインで初めてフルストリームライン化されたK4#3768  

動輪がシュラウド(覆い)で半分まで

隠れていたので、メンテナンス作業が

非常にやりづらく、結局後にシュラウ

ドは外されてしまいます。

恐らくは、そんな事情と戦時中とい

うことが重なり、第2次ストリームライ

ンドの4機種ではハーフ型が採用さ

れたのでしょう。

ちなみに、第1次、第2次ともに、デ

ザインを担当したのは、工業デザイ

ナーのレイモンド・ローウィー(Ray-

mond Loewy)ですが、2回目の

4機種については戦時中ということ

で、デザイナー名など詳細は一般

に公表されなかったのだそうです。

 

「で、この4つは、どんな列車を

 引っ張ったん? (^^? 」

 

#1120と#2665は、1940年

にシカゴ(イリノイ州)-マイアミ(フロ

リダ州)間でサービスを開始した「サ

ウスウィンド(South Wind)」を牽引

したんだ。

(「サウスウィンド」は、ペンシルベニア

鉄道、ルイビル&ナッシュビル鉄道、

アトランティックコーストライン鉄道、

フロリダイーストコースト鉄道のジョイ

ントで運行されたオールコーチ7両編

成列車)

一方、#3678と#5338は、セン

トルイスとニューヨークを結んだオール

コーチプレミア列車「ジェファーソニアン

(The Jeffersonian)」を牽引した

他、「ブロードウェイリミティッド(Broa-

dway Limited:ニューヨーク⇔シカ

ゴ)」や「リバティーリミティッド(Liberty

Limited:ワシントン⇔シカゴ)」、

時に「トレールブレイザー(Trail Bla-

zer:ニューヨーク⇔シカゴ)」も担当

したそうだよ。

 

花形列車を牽引したこれら4種の

ストリームラインドK4は今年発売

予定ですが、時期は未公表です。

発売されましたら、是非、皆さんの

レイアウトでも、このレイモンド・ロー

ウィーの流線型をお楽しみください

ませ。

 

それではみなさん、

また次回までさようなら (^0^)/