火星からの光? いえいえ安全用ライト(灯火)です!

アメリカ型の蒸気機関車やディーゼル機関車に

ヘッドライトとは別についている大きなライトを

みたことがおありだと思います。

近々でいえば、KATO製FEFのヘッドライト上の

赤いライトです。

これらは「マーズライト(Mars Light)」と呼ばれる

アメリカ独自の安全目的の灯火装置なのです。

1930年代、シカゴのある消防士が開発し、1936年に

シカゴ&ノースウェスタン鉄道で試験が行われ、

1940年代から当時の「Mars Signallight Company」

により実用化されました。

(Marsマーズとは火星のことです)

このライトは、車のドライバーや歩行者へ

列車や機関車の接近を警告することが

目的で、通常「トリプル・エイト」と呼ばれる

8の字を三つ描画するようなビーム配光が

特徴です。 その他にも垂直方向、水平方向、

その両方の配光方式、そして色も白色、赤色

など様々なバラエティがあります。

動作機構としては、バルブ付アセンブリごと

動作させたり、バルブ背面の反射板を回転

させたりする手法があるようです。

このようにマーズライトはその光軸の動きに

独特の軌跡があるわけですが、例えば

一か所に立っている歩行者から見ると、

単に光が点滅或いは明滅しているように見えるかも

しれません。 なので、少なくともNゲージ

のマーズライトは点灯式の製品でも

フラッシング(点滅)するだけのものが殆んど

であると思います。

またマーズライトはヘッドライト付近だけではなく

フード型ディーゼルなどのディッチライト(Ditch Light)にも

組み込まれることがあったようです。

同じ目的でマーズライトに似た「ジラライト(Gyralite)」

なるものが当時の「Pyle-National Company」から

製品化されていました。 こちらは、トリプルエイト配光

ではなく、Gyrate(ジレイト:円を描く)という文字通り

単に円を描くような光軸配光でした。

 

いずれにしても機関車が動いている時、連続点灯の

ヘッドライト以外に明滅するような別のライトが

あると、なんなんでしょうか、「オーーーっ!!」

っと叫びたくなるようなどきどき感が

さらにさらに高まります\(^o^)/。

えっ? それは光物が好きなやつだけですって?

あららら…、若い時に自分の車に高出力補助ライトを

やたらいきがって装着していたことが

ばれましたね? /(^_^;)

 

それではみなさま、また次回までさようなら(^0^)/