NゲージのJ3a Dreyfussがくる

 

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただき

ありがとうございます。

 

先日、GHBインターナショナル社より

Nゲージのニューヨークセントラル(NYC)

「J3a 4-6-4 Dreyfuss」の製品化

発表がありました(真鍮製モデルです)。

 

「わー、ほんま?

 いつごろでんの?」

 

詳細を社長さんに聞いてみらね、まだ

プロジェクトの初期段階で、価格も発

売時期も未定なんだって。

 

製造は韓国のブーリム(Boo Rim)社

が担当するそうなので仕上がりはかなり

期待できそうです。

ブーリム社は、PSC(プレシジョン・スケ

ール・カンパニー)のもとでこのHOゲージ

モデルを製造した経験があります。

韓国アジン(Ajin)精工社からスピンアウトして設立されたブーリム(Boo Rim)社の自信作です。

「で、このDrey・・・て

なんて読むん? (>_<)」

これは、アメリカの工業デザイナーの

名前でアメリカ式では「ヘンリー・ドレ

イファス」って読むんだよ。 ただ、元

のフランス語読みに近い「ドレフュス」

でもいいみたいだね (^^

このJ3aドレフュスにはいくつかバリエ

ーションがあります。

ドライバー(動輪)のディスクデザイン2種とテンダーデザインのバリエーション。

デザインの一環であったアルミシルバー

色のドライバーには、ボックスポック

(Boxpok)型とスカリン(Scullin)型

の2種があり、またテンダーサイドのデザ

インにも青線の有無が見られます。

  

「ボックスポック?・・・

 ボックスポーク??」

  

うん、「ボックスポック」は通常のスポーク

型ドライバーとは違ってディスク型なんだ

けど、箱型の構造がスポーク代わりに

なっていることから、「ボックス(Box)」と

「スポーク(Spoke)」を組み合わせて

「Boxpok」という単語を作ったらしいよ。

だけど、読み方としてはボックススポークで

はなく「ボックス・ポック」って言うことの方

が多いんだって。

 

真鍮製HOゲージのJ3aドレフュスは、

PSCの他、キーインポーツ(Key Imports)

(サムホンサ製)社や、マクロキャストミズ

ノ社からも発売された歴史があり、実物機

の人気のほどがうかがえます。

 

さて、話を戻してGHBインターナショナル

の件です。

話を聞いてみますと、やはりカトー社20th

センチュリーリミティッドの製品化に影響さ

れたとのことでした。

ただ、カトー製は1948年以降のディーゼル

期(E7、E8)の編成がモデル化されており、

1938年からの編成を牽引したJ3aドレ

フュスとは年代的なミスマッチがあります。

ここは、GHBさんも認識しておられ、

「せめて1940年程度の編成をモデル化

 してくれていたら蒸気機関車でもディー

 ゼル機関車でもマッチしたのに・・・」

と悔しがっておられました。

また、念のためにカトー社からJ3aドレフュス

の製品化があるかどうかを確認されたとのこと

で、同社からは「ありません」との回答だった

そうです。

 

「なんでこういう独とくのかたちしてんの?」

 

こういう空気抵抗の減少を考えた外観

を「ストリームラインド(streamlined)」

って言うんだけれどね、日本語では「流

線形」ってことになるかな。

J3aドレフュスは、1938年にアルコ社

のスケネクタディー(Schenectady:ニュ

ーヨーク州)ショップで10両(#5445~

#5454)が製造されたんだけど、

当時は蒸気機関車などをストリームライ

ン化することが大流行していたんだよ。

中でもこのJ3aドレフュスは、当時の流

行の象徴的存在として語られることも

多くて、ある意味では文化財的機体

なんだよ。 きっと、ドレフュスさんなら、

芸術的機体って言うだろうけどね ・笑・

 

この他のストリームラインドハドソンの

有名どころとしては、ミルウォーキーロ

ード(CMStP&P)のF-7や、サン

タフェ(ATSF)の孤高のブルーグース

3460などがあります。

ストリームラインド4-6-4ハドソンで有名な3機。 このブルーグースは、燃焼室部、シリンダー部のカウルがないモディファイドスカート型。 その他、天賞堂やPSC(Boo Rim)でも製品化されました。

「わーーっ、

3役そろい踏みみたやー (^-^)/ 」

 

なんか、華やかだった当時の雰囲気が

伝わってくるような気がするね (^^

 

J3aドレフュスは、265psiのボイラー

プレッシャーで79インチ(2,007mm)

の大径ドライバーを動かしていました。

一方、F-7とブルーグースはより強力

な300psiで、より大径の84インチ

(2,134mm)ドライバーを駆ってい

たので、最高速はJ3aドレフュスより

勝っていたかもしれませんね (^o^)

ブルーグースが製造されたのは1945

年と少し遅めですが、F-7は1938

年で、しかも製造場所がアルコ社スケ

ネクタディーショップであったため、J3a

ドレフュスとは兄弟のような関係です。

 

「似てへん兄弟やー 笑」

 

どっちがお兄ちゃんだろうね (^^

 

ブーリム製NゲージJ3aドレフュスは、

かなり精巧な仕上がりになることが予

想され、またお値段もその分プライシー

(Pricey:値段が高い)になるだろうと

社長さんがおっしゃっていました。

サムホンサ社なき後、ブラスモデル界

を背負っているともいえるブーリム社が

どのようにこのNゲージモデルを仕上げ

てくるのか、とても楽しみです (^-^)

価格や発売時期などが確定されま

したら、ケンズタウンの方でお知らせ、

またご予約受け付けをさせていただ

く予定でおりますのでよろしくお願い

致します。

 

今日は、NYCのJ3aドレフュス機を

中心にお話をさせていただきました。

 

「Nゲージでも、もっともっと

種るいがふえるとうれしいねー (^^ 」

 

そうだねー、他のメーカーさんたちも

もっと元気になってNゲージの種類を

たくさん増やしてくれますようにっ! \(^o^)/

 

それではみなさま、

また次回までさようなら (^0^)/