ポイント切り替え器(グラウンドスロー)のご紹介

 

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただきありがとう

ございます。

 

さて、今日は題名にもありますとおり、ポイント

がらみのお話をさせていただきます。

 

「ポイントて線路が分かれてる

 やつ?」

 

そう、そのポイントです (^^

線路が分岐しているセクション全体を日本や

イギリスでは「ポイント」と呼ぶんだけれどね、

知っての通り北米では「ターンナウト(turnout)」

と呼ぶんだよ。

で、北米で「ポイント」というと、ターンナウトの

中でスライドする2本のテーパー状のレール部

分のことを意味するんだそうだよ。 この部分

は他に、ポイントブレードとかスイッチレールとも

呼ばれるらしい (^^

 

「ふーん、おんなじ英語やのに

 国によってちゃうんやねー、いろいろ 笑」

 

ポイントに限らず、鉄道用語はイギリスと

アメリカで違うところも多いよね。

日本の鉄道の最初の先生はイギリスだった

からきっと日本ではポイントって呼ぶんだろう

ね (^_^)

 

さて、この動く部分のポイントブレードですが、

実鉄道では電動であったり、空圧や油圧で

動かしています。

みなさんがレイアウト等で日ごろから使われ

ているポイントはいかがでしょうか。

今日は、ポイントブレードを動かす方法の

一つとしてカブースインダストリーズ(Caboose

Industries)製のグラウンドスロー(手動式

ポイント切り替え器)をご紹介致します。

 

「えー、ぼくは電動でかってにきりかわる

やつつこてるけど・・・。」

 

うんうん、ポイントの横に電磁コイルがついて

いる♪チャッて変わるタイプだね。

今回の手動切り替え器はアトラス製コード55

タイプなんかの非電動式ポイント用ということ

になるかな。

 

カブースインダストリーズ社ではNゲージ専用

として4種が発売されていますが、今日はそ

の中から、スプリング内蔵222Sとスプリング

内蔵コンタクト(電極)付224Sをご紹介し

ます。

カブースインダストリーズ製222S(プラスティック製)。 最大スライド量が約3.4ミリ(0.135
インチ)のスプリング付グラウンドスロー(手動ポイント切り替え器)。 主にNゲージcode55用
に作られています。 コネクター上に見える四角い板はグラウンドスローの下に敷く高さ調整用の
スペーサー。

 

「なるほど、取っ手を動かすと

 下のバーが左右にスライドするんやね。」

  

そう、その動きで連結したポイントのスライド

バーを連動させるんだよ。

各種のポイントのスライドバーとマッチさせる

ために先端形状が違うコネクターが5種付

属していて、グラウンドスローのスライド部に

差し込んで使い分けるというわけさ。

 

メーカーのホームページによりますと、アトラス

製の他、ロコ(Roco)、ピィコ(PEKO)、

マイクロエンジニアリング、シノハラの各製品に

対応できるそうです。

またステンレス製スプリングの働きで切り替え

後、ポイントブレードに戻りを防止するテン

ションがかかることも特徴です。

スライド量さえマッチすれば他にも応用がきき

そうですね。

 

さて、お次はコンタクト(電極)付の224Sで

す。

多少組み立てが必要になりますが、スライド

動作で極性の切り替えを同時に行うことが

できます。

フロッグの極性制御とともにポイント用点灯

式信号機やコントロールパネルのパイロット

ランプ制御などに使用することができます。

ポイントブレードの切り替えと共にフロッグ等の極性を制御できるコンタクト付224S。 スライドバー
上に設けられたボックス(赤枠)の中に電極金具を差し込み、固定用カバーを押し込んで(出っ張り
がない方が電極金具側)電極金具を固定します。 電極バーを上から差し込み頭部をグラウンド
スローにロックします(電極先端のフラット部は不要、適宜電極は切断して長さ調整)。 
※電極部はレイアウトのベース板裏側に出ることになります。

スライド量は222Sと同じで、コネクターも同様

に5種が付属します。

 

「で、どないしてつこたらええの、これ・・・?」

 

じゃー、接続例をつぎの絵で説明するね。 

電極バーの3本の電極の内中央にフロッグ用電極をつなぎます。 また、左右の電極にはそれ
ぞれポイントの分岐方向に向かって左と右のレールをつなぎます。 ポイントの先がポイント根本
に戻らない引き込み線(解放端)などの場合は、「A」、「B」をフロッグ用と共に中央の電極につな
ぐと解放端側にも電力が供給されます。

このアトラス製ポイントでは、フロッグは両側

のギャップによって電気的に浮いています。

 

「フロッグて???」

 

フロッグ(Frog)は、カエルの意味のフロッグと

同じ綴りで同じ発音なんだけれどね、ポイント

の分岐部分の真ん中にある細長い三角形

の部分のことをいうんだよ。

馬の蹄(ひづめ)の中央部にある三角の軟骨

部分(日本語では蹄叉)がもともと「フロッグ」

という名称で、ポイントの中央部がこれにそっ

くりだからポイントでもフロッグって名前になった

そうだよ。

 

「ほな、カエルはかんけいないんやね 笑」

 

関係ありませーん ・笑・

 

グラウンドスローをスライドさせると、ポイント

ブレードのスライドと共に、フロッグの極性が

切り替わるしくみになっています。

ポイントブレードが左に切り替わる(直進側)

と、3本の電極の内左2本が導通し、フロッ

グは進入部左レールと同極となります。

逆にポイントブレードが右に切り替わる(左

分岐側)と、3本の電極の内右2本が導通

し、フロッグは進入部右レールと同極になり

ます。

 

「うまいことできてんなー (^^ 」

 

電気的な切り替えも同時にできるから便利

なんだけど、やっぱり手動式は大きなエンド

レスをもつレイアウトではいちいち移動が大変

かもしれないね。

 

「ハンディタイプのコントローラーやと

 大丈夫やけどなっ! b(^^ 」

 

その手もあるね (^o^)

 

ヤードや機関庫周辺の引き込み線など、セ

クション型レイアウトでは手動切り替え器の

方が雰囲気と味わいがでるかもしれません \(^-^)/

グラウンドスロー設置例。 カブースインダストリーズ社のホームページより

今日は、手動式ポイント切り替え器のご紹

介をさせていただきました。

 

「手動は自分できりかえる

 ”ならでは”のこうふんもあるしなー b(^^ 」

 

楽しみ方の”つぼ”はいろいろだよね (^^

 

それではみなさま、

また次回までさようなら (^0^)/