ガスタービン車(GTEL)の変遷(GE×ユニオンパシフィック)

 

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただき

ありがとうございます。

 

さてさて、先週の後半よりスケールトレ

インズ社GEスタンダードタービンのご予

約受付を始めさせていただきました。

 

「23日(日曜日)までやったね (^^ 」

 

今回は受付期間が10日前後と短く

て恐縮しております (^^;; 

おかげさまで、すでにたくさんのご予約

を承っており御礼を申し上げます。

 

「そやけど、前回は”ビッグブロー”で

 今回は”スタンダード”、

 いったい何がちごてんの? 」

 

そう、スケールトレインズ社からは

GTEL 8500 ”ビッグブロー(BIG

BLOW)タービン”が2期にわたって

発売されたよね。

#1から#30までの第3世代ガスタービン(GTEL:ガス・タービン・エレクトリック・ロコモーディブ)でスケールトレインズ社はNゲージ界を賑わせました。

実は、時系列的に言うと、この”ビッグ

ブロー”はガスタービン車の第3世代と呼

ばれる1955年に登場した最終型な

んだよ。

ってことは第1世代と第2世代があった

わけだよね(^^

スケールトレインズさん、シリーズの後半

機種から製品化するなんて、まるでスタ

ーウォーズの映画化順みたいだね ・笑・

最初に言ってしまうと、今回製品化が

発表された”スタンダードタービン”は、

1952年に登場する第1世代機にな

るんだよ。

「エピソード1」みたいなもんだよね (^^

で、もっと言うとね、この第1世代の前に

航空機でタービン技術を持っていたジェ

ネラルエレクトリック社(GE)が1948年

にガスタービン車のプロトタイプともいえる

車両を作っているんだよ。

1930年代からスティームタービン車なん

かでタービン動力にすごく前向きだった

ユニオンパシフィック社がこれに興味を持っ

てGEといっしょに性能実験をするんだ。

ボディをUPイエローに塗装した4,500

馬力の車両は”UP 50”と名付けられた

そうだよ。

車両の両サイドにキャビンをもつエンジン動力系機関車は北米では数少ない貴重な存在です。 ボディ側面にあるタービン用の多数のエアインテーク(グリル)には、状況により開閉可能なルーバーがあったようです。 

 

「この写真はHOのブラスモデル? 」

 

そう、BRSSTRAINS.COMさん

のご厚意でお借りしました  (^_^)

このプロトタイプ「UP 50」の後に登場

する第1世代機も見てみましょう。

#51から#60までの第2世代機の中で、#53と、#57から#60は、屋上に(も)エアインテークが設置されました。
機番ごとに様々な改良や変更が加えられていった結果、#58と#59にも微妙な相違が複数個所にあります。

 「”スタンダード”て

 ゆわれてるやつやね (^^ 」

 

ユニオンパシフィック社は一生懸命実験

データをとったんだろうね。 機番ごとに

改良が加えられて外観が少しづつ変わ

っていくんだよ。

中でも#57は特別で、それまでの燃料

だった重油(バンカーCタイプ)から、試験

的にプロパンガス仕様に改造されたんだよ。

でも結局は、安全性の面から元の重油

仕様にもどされたようだけどね (;^_^)

今回スケールトレインズ社から発表された

テンダーなしタイプの#57は、”プロパン

タービン(Propane Turbine)”とも言わ

れる特別なプロパンガス仕様なんだ。

残念ながらプロパンテンダーが用意されなかった特徴的な側面グリルをもつプロパンタービン#57。

 

本来、#57にはプロパンタービン専用

のプロパンテンダー(タンクカー)が用意

されるべきなのですが、なぜか今回は製

品化されませんでした。

HOゲージではオーバーランドモデルズ

など、OゲージではMTHなどがシルバ

ーに輝くボディに

「UNION PACIFIC RICHFIELD」

とレタリングされたプロパンテンダーとセット

で#57を製品化しています。

 

「#57 propane turbine で

画像けんさくしてみてなー (^o^)/」

 

でも、重油仕様に戻された後を想定す

ると、通常テンダーでいいかもね (^-^)

そして、1954年に登場する第2世

代機には#61から#75が与えられ

ました。

フード型とキャブ型の混成のような外観を持つ”ヴェランダ(Veranda)”こと第2世代GTEL#61。

側面の通路(ウォークウェイ)が日本語に

もなっている「ベランダ(屋根下の縁側)」

に似ていることから「ヴェランダ(Veranda)」

の愛称が生まれました。

第1世代で試みられた屋上エアインテーク

が採用された結果、側面のグリルがなくな

り、特徴ある「ベランダ」の外観となります。

足回りはB+B+B+Bが踏襲されます。

 

「どんどん進化するガスタービン

のことがこれでようわかったわ (^-^) 」

写真をたくさん見て見るべきポイントが

いろいろわかってきたところで、今回製品

化されるNゲージの「スタンダードタービン」

を見てみよう。

エアインテークの場所や燃料系が試行錯誤された第1世代スタンダード(標準型)ガスタービンです。

 

よーく作りこまれていることがよくわかる

でしょ? (^^

「前とちょっと見え方がかわったわ! (^0^) 」

 

来年の2月か、もしかするともうちょっと

遅れるかもしれないけれど、発売を楽し

みにしようね b(^^

タービン車の航続距離を大きく伸ばすこ

とができる22-C-GTEテンダーが別売

りで編成に増結できるのも魅力だね!

今日は、ユニオンパシフィック社のGE

ガスタービン車(GTEL)の略歴を写真

と共にご紹介いたしました。

第2世代、第3世代の礎ともなった第1

世代スタンダード(標準型)タービンは、

明後日23日(日曜日)24時まで

ご予約を受け付けておりますのでどうぞ

ご利用くださいませ。

 

それではみなさま、

また次回までさようなら (^0^)/