「原音」を大切にしながら。

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いた

だきありがとうございます。

 

音楽を楽しむオーディオ装置に

イコライザーという機器があります。

音をいくつかの周波数帯に分

割して、周波数帯ごとに音の

強さを独立して増減させることが

できる優れものです。

 

「ぼくは低音が好きやから

低いとこをちょいつよして

聞いたりしてるわ (^^ 」

 

なるほどね。 おじちゃんは逆に

高域の透明感が好きだから

主に高音の調整に使っているよ。

 

音質を好みに合わせて調整する

のも一つの使い方ですが、本来の

使用方法は、音を原音に忠実に

再現するための道具です。

イコライザーは英語で「Equalizer」

と書き「Equalize(イコライズ)」

するものという意味です。

 

「で、イコライズはどういう

いみなん? 」

 

等化する、つまり等しくするって

意味なんだよ。

数学で出てくるイコール(=:

Equal 等しい)も同じ仲間さ。

だからイコライザーは等しくする

装置ってことになるね (^^

 

「・・・んー、ほな何に等しく

すんの? 」

 

そこが重要なところでね、答え

は「原音に等しくする」です! (^o^)/

 

音質というものは録音のされ方や、

再生機材の種類、さらに聴く環境

などによって変化します。

そこで、どのようなコンディションにあっ

ても原音にできる限り等しくするため

にイコライザーを使うわけです。

 

「そやけど、イコライザーはあっても、

げんおんがどんなんかわかってへん

かったら、どう元へもどしたらええ

んかぜんぜんわからへんねー (>_<)」

 

そーっ、そこが最重要です! ・笑・

 

スタジオ録音での音質とか、

コンサートホールでの音、またライブ

ハウスで演奏された音も全て原音と

考えられるけど、それを例えば家の

部屋で再現するときには、とにかく

自分の覚えている原音が調整する

際の全ての基準になるよね。

だから本当に大切なのはイコライザー

よりも、実は自分の耳の確かさとも

言えるよね (^^

 

「ほな、げんおんでしか音楽を

楽しんだらあかんの? 」

 

いやいや、音質の種類は無限に

広がっていて、イコライザーや音場

再生装置で元の音を忠実に再現

することが基本ではあるけれど、

その基本を踏まえた上で自分の好

みの音作りを楽しむのもまた、趣味

の醍醐味だと思うよ。

原音とは違っても、低音好みや

高域好みの音質を楽しむやり方

だってありだと思うよ。

 

その他、同じ楽曲でも媒体による

音質の違いを比較して楽しむ方法

もあります。

 

「ばいたい???」

 

カセットテープとかCDとかレコードとか

音楽が入っている入れ物のことだよ。

「カセットテープの音は柔らかくて好き」

とか、「CDはきれいな音だけど2万

ヘルツ以上はカットされてるんだよね」

とか、「レコードは音が自然だけどノイ

ズが多いよね」とか、音楽を楽しみ

ながら、それぞれの音の特質も楽しめ

るってわけさ。

 

音楽と同様、音質にも人それぞれ

の好みがあります。

原音に限りなく近づけることも楽

しみ方の一つですが、「原音」の

大切さを忘れないようにしながら、

好みの音質でも遊ぶことができれ

ば、より趣味として深みが増すと

思います。

 

「コンサートにいくんが

一番やけどね (^^

で、今日は音のはなしなん? 笑」

 

いやいや、実はここからが始まり

なんだよ ・笑・

 

「まいかい、ながいまえおきや (-_-) 」

 

昨年、もしくは一昨年から、スケ

ールトレインズ社が市場の要望

に応える形でNゲージに新たな

製品シリーズを追加しています。

それがオペレーターシリーズ

(OPERATOR)です。

外観のディテールを追求した

製品がリベットカウンターシリーズ

(RIVET COUNTER)ですが、

運転重視?の高コストパフォー

マンス製品への強い要望が

あったようです。

 

「仕上がりはどれくらいちがうん?」

 

じゃー、百聞は一見に如かず、

ダッシュ9(Nゲージ GE Dash 9

-44CW)で比べてみよう  !(^o^)

 

ダッシュ9は、過去にカトー社

からも発売されており、また、

インターマウンテン社の製品化

予定にも入っている機種です。

オペレーター、リベットカウンター、

カトー、インターマウンテンの4種

比較をしたいところですが、

インターマウンテン製は未発売

ですので、今回は3種で比較を

してみます。

ダッシュ9 ダッシュナイン ジェネラルエレクトリック GE Dash 9-44CW

ジェネラルエレクトリック社製造、ダッシュナイン(DASH 9-44CW)の実物(#9700)。 以下の3種製品とは製造年が異なるため部分的に仕様が異なっています。

 

「わー、ほんものや!

これが、音質でゆー

げんおん(原音)に

あたるわけやね! (^o^) 」

 

そういうことっ! (^-^)

じゃー、細かい部分を別々に

見ていこう。

まずはキャブ周りやヘッド部分から。

ダッシュナイン dash9 ダッシュ9 カトー スケールトレインズ

窓周り、ノーズ、ボンネット、色味などコンセプトの違いがはっきりとわかります。  ※ご使用の端末種やディスプレー種、設定値によりまして色味は変化し必ずしも実製品の色と同一ではありません。

 

次は台車周りです。

カトー スケールトレインズ KATO Scaletrains ダッシュナイン ダッシュ9 dash9 ge

一部仕様が異なりますが足周りの凹凸具合だけでも随分印象が変わります。

 

うっかり見過ごしそうなエアタンクの表現。

エアタンクだけではなく、ハンドレールの外観、UNION PACIFICの微妙な文字位置なども異なります。 ※ご使用の端末種やディスプレー種、設定値によりまして色味は変化し必ずしも実製品の色と同一ではありません。

 

スリットの表現具合。

ダクトの仕上がり具合に関してもこれだけ見た目が異なります。 ※ご使用の端末種やディスプレー種、設定値によりまして色味は変化し必ずしも実製品の色と同一ではありません。

 

それぞれの特徴がよくわかるで

しょ。

 

「まーゆーたら、カセットテープと

CDとレコードのちがいみたいな

もんやねー (^^ 」

 

違いを再発見する楽しみだね (^^

他に、製造年や線区による仕様の

違いを見比べる楽しみ方もあるよ

ね b(^_^)

 

かなり先になりそうですが、イン

ターマウンテン社のダッシュ9が

一体どのようなバリエーション

を加えてくれるか、とても楽し

みになります。

 

 

好みや評価は人それぞれですし、

趣味としての楽しみ方もいろいろ

あるわけですが、どこかでいつも

「原音」との距離感を意識する

ことも大切であるように感じます。

私なんかは「原音」の何たるかも

大して知らないまま好き勝手に

楽しんでいますが、「原音」の様を

耳でしっかり聴き覚えた上で、

音楽や音質と自由な世界で遊べ

れば、それが理想的な姿なのか

もしれません。

 

それでは皆様、また次回まで

さようなら (^0^)/