初めての組込み作業。。。

ケンズタウンの新製品情報を見ていただいてる方は

お気付きかもしれませんが、昨日、私がデコーダーを

組み込んだカトー製GG-1をアップしました。

実は、カトーのGG-1はブラック塗装とシルバー塗装

の2両の在庫がずっと前からあったのですが、特に

理由もなくまだ倉庫に眠っていたのです。 ところが

最近、MRCからGG-1用のDC/DCCデュアルモードの

サウンドデコーダーが発売された事を知り、いっちょ

やってみるか! という気になったのでした。

特にこのシルバー塗装のGG-1は「工房カスタム」の

スペシャルバージョンでなかなか手に入りにくいもの

だったのですが、これを組み込んでさらにスペシャル度

を上げたくなったのでした。

子供の頃からプラモデルやラジコンキットに慣れ親しんで

いたので、組込み作業に対して特に不安はありませんでしたが、

やはり将来お客様のお手元に届けられるかもしれない商品を

分解するわけですから、気を引き締めて取り組みました。

幸い、カトー製品は関水金属時代からいじっていたので、

その内部構造についてはおおよそわかっていました。

もちろんGG-1をばらすのは始めてだったのですが。

まずはボディシェルの取り外しからです。

本来なら精密部品のパンタグラフを外して作業した方が

安心かもしれないのですが、ほぼ作業内容がわかっていたので

今回はパンタを付けたままで作業を開始しました。

ボディーを裏返して見てもどういう風なハメ込み構造に

なっているのかは、分解経験者しかわからないかも

しれません。 HOモデルのようにネジ留めではありませんから。

しかし、少しだけボディサイドを外に引っ張ってみると

すぐにしくみがわかりました。 うーん、昔から変わってなくて

良かった~(笑)

あっさりとボディーシェルは取り外せて、お馴染みの

左右2分割のダイキャストシャシーが姿を現しました。

おー、久しぶりに見るカトーさんの内臓ですが、

基本構造は全く変わっていませんでした。 けれども

一見してその進化ぶりも一目でわかりました。

昔は未処理のザラザラ表面だったダイキャストハウジング

でしたが、なんと現在は(国内モデルについてはわかりませんが)

メタルコーティングが施されていて滑らかに表面が輝いています。

これで、昔の製品のような経年変化で起こる錆などによる

変色変質は殆ど防げるのかもしれません。

そして、以前はネジ留めで固定されていた左右分割絶縁の

ダイキャストハウジングでしたが、少なくともこのGG-1に

関しましては、前後2か所の樹脂製パーツでうまく固定

されています。

デコーダーの取説にはこのハウジングまでばらすようには

書いてありませんが、モーターの両極端子付近の

穴の奥の絶縁処理を簡単に済ますには、

ばらす方が全然作業性が違いました。

ハウジングを左右フリーにして驚きました。

以前はドライブシャフトやらユニバーサルジョイント、

軸受等などの微小パーツが組み込まれていて

このハウジングを開けるときは気を遣ったのですが、

その駆動伝達メカが大幅に簡素化されていて

非常に作業が楽でした。 もちろん、走行性能の

向上も視野にはあったのでしょうが、こんなところ

にも組込み作業工程の簡素化によるコストダウンの

秘訣が隠されているのでしょう。

で、作業内容に戻りますが、ハメ込まれている既存の

ボードを取り除いて、新たな数か所の絶縁処理、

ダイキャスト表面の凸部の除去(カット&研磨)、

を済ませれば、ほんの10分くらいで楽しみながら

サウンドボードの組み付けセッティングは終了です。

ネジが一本も使われていないので、ネジ締め用途には

ドライバーは一度も使いません。

サウンドボードに装備されている銅箔端子を適切に

折り曲げるための小型のラジオペンチくらいしか、

特別な工具はいらなかったように思います。

で、この状態でいったん動作確認を行います。

このデコーダーはデュアルモードなので、アナログ

とデジタルの両方のコントローラーでテスト。

ライトの点灯、サウンドチェック、走行チェック等、

全てをクリアーしたので、いよいよ最後、ボディシェル

をもとに戻します。

しかし、最初はサウンドボードからの銅箔端子が

邪魔をしていてうまくボディが最後まで嵌合しませんでした。

取説には詳しい銅箔の収め方が記載されていないので、

ダイキャストハウジングとの接触導通とボディー内側の

凸凹構造を常に確認しながら、現物合わせで銅箔を曲げて

うまく収めていきました。 この作業に関しましては、ラジオペンチと

ピンセットを使ったのですが、導通優先でその見栄えは

かなり悪いです(>_<)

もし、このGG-1を分解されることがありましたら、

その不器用で見栄えの悪い銅箔の収め方を

笑ってやってください(笑) 見栄えは悪くとも

注意しなければならないポイントはしっかり作業してありますので

ボード自体の不具合が起こらない限り、故障はしないはずです。

ボディシェルの取り付けが完了して、再び動作チェックです。

無事に一切問題は起こることなく、デコーダー組込み作業は

終了したのでした。 もし、次回の組込みがあるようでしたら、

今度は余裕をもって銅箔端子の収め方を小奇麗に済ませたい

と思っています(^-^)b

もし、カトー製のGG-1をお持ちで、ご自分で組込みをされたい方は

サウンドデコーダーのお取り寄せのみもさせていただきますので、

お気軽に「お問い合わせ」よりご注文くださいませ。

それではみなさん、また次回までさようなら~(^0^)/