ケンズタウンのトップページを飾っている2両の
ディーゼルカーがあります。 左側がALCO社製
サンタフェカラーのDL109、同じく右側がEMD製
ニューヨークセントラル(NYC)のライトニングストライプ
E7です。
自分の大好きなディーゼルたちなのですが、
今までこのブログでは、比較的蒸気機関車関係の話題
が多かったように思います。 理由は簡単です。 ブログ
に書けるほどのディーゼルに関する知識がないからです(笑)
これではいかんと思い立ち、少し前にディーゼルカーの
本を買いました。 自分の好きないわゆるキャブユニット
タイプのEMD製ディーゼルについて書いた
「ELECTRO-MOTIVE E-Units and F-Units」
著者: BRIAN SOLOMON
です。
題名の最初にある「ELECTRO-MOTIVE」、日本語に
すると「電気動力式、電気式、電動…。」です。 ここで
あれっ? と思う方はいらっしゃいませんか?
ディーゼルカーはディーゼルエンジンで動くのになぜ
電気動力式なの? と。
実はこれらのディーゼル機関車たちは、ディーゼルといっても
動力は電気を使ったモーターなのです。そして、ディーゼルエンジン
はその電気を作りだすための発電機駆動用として搭載されて
いるのです。 言ってみれば小さな発電所を積んだ電気機関車
ですね(^-^)b
アメリカにおいても蒸気機関車の隆盛の時代が永く
あったわけですが、やはり時代の流れから、早くも
1900年代初頭には各鉄道会社が危機感を持ち始めて
いました。 内部的には、蒸気機関車の効率化が思うように
進まないこと。つまり維持にかかる人件費、燃料費など
に加え、物流の増大に伴うハイパワー化への強い要望。
外部的には、忍び寄る電化で進む電気機関車や自動車の
台頭。さらには噴煙に代表される環境問題などです。
しかし、その当時の各分野の技術レベルでは、一朝一夕に
これらの課題をクリアーする蒸気機関車の代替動力は
見つかりませんでした。
けれども、この課題を少なくとも当面、改善できる方法が
40年代から50年代にかけてある会社を中心に発達
することになったのです。
それが前述しているELECTRO-MOTIVE DIESEL
たちなのでした。
この続きはまた次回、書かせていただきたいと思います。
それではみなさま、また次回までさようなら(^0^)/