フランジ量の測り方。CODE55は大丈夫?

  

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただきあり

がとうございます。

 

先日、お客様からこんな質問をいただき

ました。

「アトラスのCODE55線路に興味が

 あるが、フランジが当たらないか?

 フランジ量はどうやって測ればよい

 か?」 と。

 

「コード(CODE)はレールの

 高さやったね (^^ 」

 

そう、CODEの後ろの数字は

レールの高さをミリインチで

表しているんだよ。

 

アトラス社のCODE55線路は、枕木

の間隔が北米鉄道標準規格値をきち

んと再現していたり、レール断面には

省略することなく”くびれ”がつけられて

いたりと、非常に優秀な製品です。

模型用の線路製作から会社が始まった
アトラス社だけに、Nゲージ用のCODE
55線路も秀逸な製品です。
Stephan J.Sr氏による1924年の創業か
ら、今年でちょうど100年になります。

「ほなCODE55は何ミリなん?」

 

55ミリインチだから55に

25.4ミリ(=1インチ)をか

けて1000(=ミリ)で割る

と、ほぼ1.4mmだね。

ノギスで実測してみたら、

やっぱりちゃんと1.40mm

だったよ b(^-^)

 

CODE値は線路のゲージに関係がな

いので、HOゲージでもZゲージでも

CODE55ならレール高さは1.4ミリ

です。

 

「つまり、どんなゲージでも、

 車りんのフランジが1.4ミリ

 以上あったら、まくら木に

 あたるゆうことやね !(^^ 」

 

その通り! (^o^)/

じゃあ、実際に車輪の

フランジ量を測ってみよう (^^

 

車輪に定規を当てても、なんとなくな

らフランジ量がわかりますが、やはり

枕木に接触するかどうかの重要な値

なので、ノギスでの計測をお薦めしま

す。

数年前にリニューアルされたアトラス
社製メタルホイール(写真は36インチ
タイプ)。
フランジ量の測定では外径と踏面(ふ
みづら)のフランジ根本径を測定します。

車両に装着されたままでも測れなくは

ないですが、車輪が簡単に外せる場

合はその方が手間がかかりません。

(動輪は通常外せません) 

 

「ほな、おんなじアトラスさんの

 メタルホイールでお願いっ! (^^ 」

 

はいよっ!

ノギスでもフランジを直接

測ろうとすると誤差が出る

から、フランジ外周の外径

とレールが車輪に接する

部分(踏面(ふみづら)の

フランジ根元部分)の径を

測るんだよ。

踏面にはテーパーがかかっ

ているから踏面の外側だと

正確なフランジ量が出ない

から注意してね (^^

 

測定した外径からフランジ根元の踏面径

を差し引いた値が、ちょうどフランジ量の

2倍になっています。 なので、フランジ

量は、2つの径の差を2で割った値にな

ります。

 

「それでは、そくていけっかの

 はっぴょうです! (^^ 」  

最新のアトラス製Nゲージ36インチ
メタルホイールと、約60年前の関水
金属(現カトー)社製Nゲージメタル
ホイールのフランジ外観とフランジ量。

はいっ、フランジ量は

0.435mmでしたっ!

なので、レール高さの

1.4ミリにはまだまだ

余裕があるね (^^

 

材質がメタルでも樹脂であっても、この

フランジ量は製造された時代を色濃く

反映しています。

 

「うん、むかしはもっとフランジは

 おっきかった(大きかった)

 やんね?」

 

とにかく脱線しないことを

最優先に考えていたか

らね。

そこから時代が進むと

できるだけ本物に近く…

という「おもちゃからの

脱皮」の流れになってい

くんだよ。

 

古い車輪の代表として手持ちの関水

金属製初代103系電車(総武線

カナリア色)に登場してもらいました ・笑・

買ってもらったのはもう少し後ですが、

新発売は1966年だそうです。

 

「めっちゃふる~~~(>_<) 」

 

それでもフランジ量は

0.7ミリほどで、アトラス製の

1.5倍あるにしても、1.4ミリ

のレール高さまではまだ余裕

があるよね (^^

 

日本製でも北米製や香港製でも、おも

ちゃ(玩具)に近い製品ほどフランジ量

が大きくなる傾向にあります。

 

「”ピザカッター”やねっ! 」

 

よく知ってるねー (^^

北米では巨大なフランジを

持つ車輪のことを、その外

観が似ていることから「ピザ

カッター」と皮肉まじりに呼ん

だんだよね。

今の製品ではピザカッターは

見ないねー (^^

 

「ピザカッターは、ぜったい

 CODE55はむりやろっ?」

 

さすがにねっ /(^^;;

3~4ミリはあるかもね (^^;

 

今日は、Nゲージ車輪のフランジ量の

測定方法をご紹介致しました。

皆さんも古い車両をお持ちでしたら、

CODE55やさらにCODE40に対応

するかどうか、是非興味本位で測っ

てみてくださいね。

 

「ちなみに…

 CODE40はレール高さ1ミリ

 やでー (^^ 」

 

それではみなさま、

また次回までさようなら (^0^)/