本日もケンズ鉄道にご乗車いた
だきありがとうございます。
それは18世紀のことでした。
人間は蒸気の力を使って、
機械に仕事をさせる方法を
見つけます。
「イギリスの産業かくめいやね d(^^ 」
そう、その機械が19世紀に入ると
車輪をつけて、蒸気機関車の原型
ができるんだ。
1920年代には、あのスティーブン
ソン(英国:George Stephenson)
が、蒸気機関車をより大きく発展
させ、物資だけではなく人も乗せて
輸送する鉄道事業へと進化して
ゆきます。
産業革命にしても鉄道にしても
関係者が求めたものはより強力
なパワーでした。
鉄道が事業化されれば、当然
「より多くの荷物を、より多くの
お客を一度に運びたい!」
となるわけですから。
「そのためにもっともっとパワーが
ほしなるんやね (^^ 」
時代が変わった今も、こんな
人間のパワーへの飽くなき野望は
ちっとも変わっていないと思うよ (^^
そんなイギリスでの鉄道の始まり
から30~40年ほど経ったアメ
リカで、初期の蒸気機関車として
広く活躍したモデルが4-4-0
タイプです。
車輪構成で「アメリカン」と呼
ばれている古きよき人気のある
外観をもっています。
Nゲージでは、バックマンがセン
トラルパシフィック(CP)ジュピター
を含むいくつかのロードネームで
製品化していますね。
Nゲージサイズの4-4-0の動力
化は、ちょっとメーカー泣かせの
部分があります。
その後の蒸気機関車に比べて
ボイラーが小さい(細い)ので
モーターを仕込み難いわけです。
通常タイプの蒸気機関車でも
テンダードライブ方式を採用して
いる製品もあるわけですが、
このバックマン製では、モーター
だけをテンダーに搭載して、シャ
フト駆動で本体を動力化する
しくみをとっています。
動力方式がなんであれ、Nゲー
ジに「アメリカン」が存在している
ことは嬉しいことですね。
さて、人間の欲望は続きます (^^
このジュピターが製造された同じ
1860年代、パワーアップが計
られた4-4-0の進化形が登場
しています。
外観の風合いはそのままに、
ドライバーが4輪から6輪に増や
された2-6-0モーガ(グ)ルです。
写真では上のタイプがアメリカン
的外観を持つモーガルですが、
さらに30年ほどが経過すると
写真下のような現代風のモー
ガルへと変わります。
「おんなじモーガルでも
ぜんぜんちゃうねー (^^ 」
ボイラーの大きさがずいぶん
違うから、パワーもぐんとアップ
しているよ。 その代わりカウ
キャッチャーは退化?して、
色付けは艶消しの真っ黒に
なっちゃったけどね ・笑・
よりパワーアップした「アメリカン」
なこのモーガルは、Nゲージで
過去にアトラスから製品化され
ています。
「あー、これはちょっとまえに
ケンズタウンに出てたやつやね! 」
以前から、4-4-0を検索して
いるときに、いっしょにちょくちょく
ひっかかってきたのがそのアトラス
製モーガルで気になっていたん
だよ。 で、ついに先日いい
個体を見つけたので入手して
みたというわけなんだよ。
これは、ニューヨーク、レイクエ
リー&ウェスタン(NY, LE&W)
の#141で、1900年代初め
(1900~1922)にニューヨーク
セントラルの傘下にあったLE&W
最終期の貴重なロードネームで
ね、1922年にニクルプレート
ロード(Nichel Plate Road)
に売られちゃって、レイクエリー&
ウェスタンの名は消えてしまうん
だよ。
アトラス社は、このシリーズを
2003年に新発売して、ロード
ネームを追加しながら2006年
まで毎年発売して好評でした。
お値段も定価で130ドルくら
いだったのでお手ごろですよね (^^
当時の同社のデータがまだネット
上にあったので、ちょっと見てみ
ましょう。
上の表が新発売の2003年の
内容です。
先ほどの写真にもあるNY, LE&W
を含む4つのロードネームは、
翌年の2004年にも新しい追加
ロードネームと共に再販されました。
2003年発売内容にあるニューヨ
ーク&ニューイングランド鉄道
(New York & New England) は、
その後、一部がご存知のニューヘイ
ブン鉄道(NH)になってゆきます。
「わー、ペンシルバニア、
サンタフェ、リオグランデも
あるなー \(^^ 」
それらは当時からビッグネーム
だっただろうね。
さらに2005年と2006年
には・・・
4つずつ新しいネームが追加され
ます。
駆動方法はバックマン製4-4-0
とは異なり、モーターをがんばって
キャビンに詰め込んでいます (^^
外観は4-4-0と同じ風合い
ながら、より洗練された感じが
しませんか?
「むかしはボディが
ぴかぴかしてたんやねー。」
それにならってか、今年レストア
された#4014のプロモントリー
サミット塗装では、ボディが黒い
ピカピカ塗装だったらしいよ。
バックマン製もアトラス製も、
走行性能としては優秀と言え
ないのかも知れませんが、
やはりアメリカ型鉄道模型界
にはなくてはならない重要な
存在です。
「てゆうか、やっぱりあって
うれしいきかんしゃやんねー (^o^) 」
そうそう、だから両社は駆動さ
せることが難しそうとわかりながら
がんばって作ったんじゃないか
と思うよ。
こんな時代からさらに半世紀に
わたり、蒸気機関車はどんどん
パワーアップされます。
外観的にはボイラーが長く大き
くなり、ドライバーの数が増え、
最後にはアラゲイニー(2-6-6-6)
やビッグボーイ(4-8-8-4)といった
モンスターマシンが登場することに
なります。
そんな19世紀初頭から100年
以上もパワーで隆盛を極めた蒸
気機関車ですが、「パワーで勝つ
ものはパワーに敗れる」と言われ
るとおり、ディーゼルエンジンや
ジェットエンジンに道をゆずること
になります。
「それ、だれがゆうたん? 」
おじちゃんです、わははー /(^o^)/
「やっぱりな! (^^
ほな、
きょうは、アメリカンな2-6-0の
おはなしでしたー \(^0^) 」
あらあら、強制的に
終わらされちゃったよー (^_^;
それでは皆様、また次回まで
さようなら (^0^)/