みなさま、
新年明けまして
おめでとうございます。
本年も
ケンズタウンともども
このケンズレールロードを
何卒よろしく
お願いいたします <(_ _)>
さて、
今年一番初めの
話題は、
縁起の良い?
丸い車輪のお話です。
昨日、
インターマウンテン社の
36インチタイプの
メタルホイールセットと
イグザクトレール社
(Exactrail)の
33インチタイプ、
及び36インチタイプの
メタルホイールセットを
発売いたしました。
どちらも
入荷したのは初めての
製品です。
インターマウンテン社の
メタルホイールは
3種が市場に出回って
おりました。
以前から扱っています
マイクロトレインズトラックに
対応した33インチタイプ
(No.60052)は
軸長が0.540インチ前後です。
けれども、
あとの2種、
33インチタイプ(No.60050)と
36インチタイプ(No.60051)の
軸長は一段階長い
0.551インチ(実測値)
となりますので
注意が必要です。
この差は僅かに
0.01インチなのです。
インチ表示では
ピンとこないのですが、
ミリメートルに換算しますと
0.01インチは
約0.25ミリメートルに
なりますので
台車を共用することは
難しくなります。
商品説明にも書かせて
いただきましたが、
インターマウンテン社は
新たな3種の
メタルホイールセットを
発売済みです。
(No.60070: 33インチ
No.60071: 36インチ
No.60072: 33インチ MT対応)
軸長を含む寸法的な内容は
先行の3種と同様なのですが、
車輪自体の
ディテールが
異なります。
「ハイディテール」と
銘打っているだけあり
車輪の裏面にまで
実車に即した
円周段差が
削り出されています。
裏面の造形まで
施したメタルホイールは
既にBLMA社が
発売しています。
新作の3種については、
実測していないので
まだわかりませんが、
フランジや
接レール面幅、
或いは
トレッドなども
多少異なっているかも
しれません。
もう一方、
今回発売しました
イグザクトレール社の
メタルホイールの軸長は、
33インチ、36インチ共に
マイクロトレインズ互換の
0.542インチ(実測)です。
以前にも
お話しましたが、
車輪に関しては
各所の寸法の他に
「コンチュア(Contour)」が
重要な要素であると
思います。
コンチュアとは
いわゆる
車輪前面の
断面プロファイル
のことです。
実車の写真などを
ご覧になると
おわかりかと
思いますが、
大きく2つに
分けられます。
一つは
主に貨物車などに
用いられるもので
断面プロファイルで言いますと
中心から外周まで
曲線状に
盛り上がってゆく
タイプです。
そして
輪郭にあたる外周部分の
幅は
通常かなり小さいです。
もう一つのタイプは、
主に
客車などを中心に
見られる
中心から外周までの
断面プロファイルが
水平もしくは
平らに近いタイプです。
そして
外周部分の幅が
比較的広めです。
この違いを
インターマウンテン製と
フォックスバレー製で
比較してみました。
車輪だけの比較が
写真上段です。
左がフォックスバレー製の
36インチ。
右が、インターマウンテン製の
36インチです。
2種の台車の両軸に
この2種の車輪を
組み込んだ場合の
比較写真が
写真下段です。
それぞれの台車の
左側にフォックスバレー製、
右側に
インターマウンテン製です。
う~ん、
写真では
大した差は
無いように見えますかねー /(^_^;;
フランジは
インターマウンテン製で
若干小さく
再現されていますね。
実は、
交換用の
メタルホイールセットを
販売しているのは
アトラス、アサーン、BLMA
イグザクトレール、フォックスバレー
インターマウンテン、など
なのですが、
外周輪郭に
幅があるタイプは
上記の中では
インターマウンテン製のみです。
同様のコンチュアをもつ
車輪は
コンコー製とラピドー製が
ありますが、
今のところ
台車とのセット販売のみで
メタルホイールだけの
セット製品は
ないようです。
実は自分は
ある写真が
目に焼きついているため
ここに
こだわってしまうのかも
しれません。
それは
1940年代の
プルマン製
ストリームライン系の
寝台車の足元(台車)が
アップされた
写真です。
台車のベアリング周りから
露出した車輪の
外周には
バンド状に幅のある
綺麗な輪郭が
見えるのです。
そして、
その内側は
中心まで
ほぼ平面(平らな皿)のように
見えます。
以前、
この辺りにこだわっていそうな
ラピドー社の担当者さんに
メタルホイールだけの
セット販売の
リクエストをしてみたことが
あります (^o^)
で、
その答えは・・・
「当面ない」
でした ・笑・
ワイアー製の
エンドゲートなどの
パーツを別売りしている
同社ですので
もしかしたら
と、
少しばかり期待したのですが・・・。
その理由は、
製造、販売する際の
設定軸長の調査などが
面倒とのことでした。
確かに、
フォックスバレーさんのように
軸長を何種も製造すると
客車用では
コスト的に合わないのかも
知れませんね。
個人的には
ラピドーさんの車輪が
その写真のイメージに
一番近いと
感じているので
非常に残念です。
最後に、
車輪を標準仕様よりも
大きなサイズに
交換する場合の
ご注意事項です。
例えば、
標準が33インチタイプ
の客車の台車に
インチアップし
実車に即した
軸長が同じ36インチタイプを
取り付ける場合です。
特に
台車両側に突き出していて
車輪外周面に沿わせてある
ブレーキシュー、
これが
直径の大きくなった
36インチ車輪に
干渉して
車輪が回転しにくくなることが
あります。
また、
もう一つは
レールに乗せた状態で
車輪の上側が
車体の底面と
干渉してしまうケースです。
この場合は特に
フランジが
大き目の36インチホイールは
要注意です。
以上、
思いつくままに
書いてきましたが、
やはり、
客車の車輪は
大き目の36インチで
前述のコンチュア、
そして低フランジが
かっちょい~!!
と感じる私です。
うーん、しつこいですね、私。 ・笑・
以上、今回は
メタルホイールについて
少し掘り下げてみました。
それではみなさま、
この寒い新年の冬も、
どうぞ暖かくして
鉄道模型をお楽しみください。
また次回までさようなら (^0^)/