アメリカの発達した輸送システム。

みなさんは「インターモーダル(Intermodal)」という

言葉をご存知ですか? 自分はアメリカの鉄道模型に

関わるようになって初めて知りました。

日本語には一語で訳せる単語がないのですが、

説明的には、

「複数の輸送モードの効率的連携システム」とでも

訳せましょうか。

複数の輸送モードとは、飛行機、船、鉄道、トラック

のことを指します。 ただ単にそれらが連携する

だけではインターモーダルではないようで、効率的

つまり、モード変化の過程に運送物資自身のいかなる

取り扱いも介さないという条件がつきます。

具体的には、好例としてトラック輸送などにみられる

トレーラー丸ごとの輸送システムです。

トレーラー部分の貨車による丸ごと輸送。

トレーラー部分の貨車による丸ごと輸送。

 

 

 

 

 

 

トレーラー内の荷物自身には一切触らず、トラックから

鉄道、鉄道からトラックへと変幻自在にトレーラーを

輸送します。 またコンテナについても同様で、船から

鉄道やトラックに効率的にモード変換が行われます。

ウェルカーに二段済みされたコンテナ。

ウェルカーに二段済みされたコンテナ。

 

 

 

 

 

 

船からトラックへのコンテナのインターモーダル。

船からトラックへのコンテナのインターモーダル。

 

 

 

 

 

 

40年代あたりから経済の発達と共に急激に

輸送物資量が増大し、これに対応するため、

コンテナやトレーラー、貨物車の大型化とともに

このインターモーダルシステムが発達したようです。

もちろん、インターモーダル関係のNゲージも

人気が高く多品種が発売されています。

コンテナ、トレーラー、スパインカー、ウェルカー、

フラットカーなどです。 またそのメーカーでも、

Athearn, Atlas, Con-Cor, DeluxeInnovations,

MicroTrains, TrainWorxなど多数の会社が

これらインターモーダルモデルを製品化しています。

時代と共にコンテナやトレーラーの長さも多様化し、

現在は40フィート、45フィート、48フィート、

53フィートなどがあります。

当初はこの多様化に翻弄された鉄道会社も

スパインカーやウェルカー、フラットカーの

長尺化などでこれらに対応できるようになり、

国際貨物、国内貨物ともに物資の輸送がスムーズに

行われている現行アメリカなのです。

みなさんのレイアウトにも是非、インターモーダル列車を

一編成加えてみてはいかがでしょうか。

それではみなさま、ま次回までさようなら(^0^)/