本日もケンズ鉄道にご乗車いただきあ
りがとうございます。
さて、皆さんはお持ちの車両にレタリン
グされている文字や数字をじっくりとご
覧になったことがありますでしょうか?
「うーん、ロードネームとか
ナンバーはみるけど...」
大きな文字や数字は目に
入ってくるけれど、サイズが
極小のマイクロレタリング
まではなかなか見ることが
ないかもしれないね (^^
今日は、その例としてビッグボーイに
小さくレタリングされている数字の意味
をご紹介致します。
「ビッグボーイにそんな
小さいすう字
あったっけな~ (^^? 」
あるんだよー、運転室(キャブ)側面の
窓の下に (^-^)
もってるビッグボーイでよーく確かめて
ごらん?
あるでしょ? ロードナンバーの下に
細かい数字が (^^
「あっ、ほんまやっ!
あるあるー (^^ 」

ロードナンバーの他に小さな数字列が
あり、それぞれが意味を持っています。
「4014」はもちろんロードナンバーで
その下にはまずホイールアレンジメン
トの「4-8-8-4」が書かれています。
「それはわかるー、
車りんの数と配置やね (^^ 」
その後に続く「1」はクラスを表していて
#4014は1941年に製造された全20
両のクラス1であることがわかります。
1944年製造の5両(#4020~#40
24)にはクラス2の「2」が書かれてい
ます。
「つぎの68てなんやろか? 」
これは16個あるドライバー
(動輪)の直径だね。
インチ表示だからセンチメート
ルに換算すると約173センチ
になるね。
「ぼくよりぜんぜん高いやん! (^o^;) 」
おじちゃんよりは低いです ・笑・
次にある「24 24」はそれぞれ前と後
ろのシリンダーの直径になります。
これらもインチ表示なので24インチは
約61センチ。
マレー式ではないので前後のシリンダ
ー径は同じです。
「めっちゃごっついやん! (^^
で、その下の「32」は?」
これもインチ表示のピストン
ストローク。 シリンダーに
ピストンロッドが32インチ=
約81センチも出たり入ったり
してクロスヘッドが左右にス
ライドすることがわかるね。
「540」はドライバー16輪にかかってい
る総重量を表していて×1000パウンド
の表示です。
「ほな、540,000パウンドて
どんくらい? 」
約245トンかな (^_^;;
一つの車輪に15トン余り、
車10台分くらいの重さが
かかっている計算になる
ね。
「えーーー、ぜんぶで
車160だい分やん!
しんじられへん重さ・・・(_ _; 」
鉄の塊だからねー (^^
最後の「DB」は、搭載しているストー
カー(Stoker)の形式です。
ストーカーは日本語で給炭機といって
テンダーから石炭を炉に投入する機械
のことです。
オートマティックストーカーならテンダー
底に仕組まれたスクリューを回転させる
ことで機械が自動で石炭を炉に投入し
てくれます。
これで全ての数字の謎が解けましたね。
皆さんも、もう一度虫眼鏡でこれらのレ
タリングされた数字を見てみてください。
シリンダー径やストーカータイプが#40
14とは違っている機番もありますよ。
見ているうちに、きっとよりビッグボーイ
に愛着が湧くことと思います (^-^)
「せっかくのマイクロ
レタリングやさかいね (^^ 」
調べてみると他にも同様の
表記のある蒸気機関車が
見つかるかもしれないね (^^
それでは皆様
また次回までさようなら (^0^)/