みなさんがもしアメリカの東海岸から
シカゴへ、もしくはシカゴを経由して
西海岸へ行きたいときはどういう
ルートを使いますか?
もちろん時代は1900年代初めから
40年代までの頃です。
複数の鉄道会社を乗り継いで行く
方法もあるでしょうが、今回は
一つの鉄道会社のみでシカゴまで
行く経路を考えてみました。
東海岸と言えば、主にニューヨーク、
フィラデルフィア、ワシントンDCから
となります。 当時の鉄道会社で
シカゴまで直通があるのは
恐らく5社ではないでしょうか。
(エリー&ラカワナ鉄道は1950年代
の合併でシカゴまで到達)
ニューヨークセントラル鉄道、
ペンシルバニア鉄道、B&O
(ボルチモア&オハイオ)鉄道、
C&O(チェサピーク&オハイオ)鉄道、
N&W(ノーフォーク&ウェスタン)
鉄道です。 それぞれの鉄道が
東海岸からどのようなルートで
シカゴまで到達するのか、
ずっと気になっていたので、
一つの地図に整理してまとめて
みました。
この地図にある各色のルートは、
主に各鉄道のメインルートだけを
示しています。細かい支線は表記
していませんのでご注意ください。
東海岸サイドで見てみると
最も北(ニューヨーク)からスタートする
NYC、逆に最も南(ノーフォーク)から
スタートするN&W。 その間の
3社は、北からPRR、B&O、
C&Oの順に住み分けていますね。
東海岸のどの都市にいても、
鉄道会社を使い分けることで
容易にシカゴまで行けることが
よくわかります。 また、
その中間地点として、
ピッツバーグ、コロンバス、
シンシナティ、インディアナポリスが
それぞれの鉄道への乗り換えに
重要な拠点となっていることが
わかりますね。
自分も今まで、なんとなく
イメージしていた各社のシカゴまでの
ルートですが、この地図を
作ってみてなんだかいろいろな
ことを再認識しました。
アメリカ全土からするとこの部分は
に東北部に過ぎませんが、
当時のアメリカの心臓部だけに
非常に興味深いです。
戦時中ならこんな情報は恐らく
極秘中の極秘のような気がします(^^
この5社は数ある当時の鉄道会社の
中で巨大規模を有する強者たちです。
ニューヨークやノーフォークから
シカゴまではおおよそ1200キロ~
1400キロ程度です。 東京からなら
丁度道のりで1300キロ余りになる
鹿児島までくらいに相当するでしょうか。
また機会があったら、シカゴから
今度は西海岸に向かって同様の
路線地図のまとめを作ってみようと
思いました。 ロッキー山脈越えは
ルートが数か所だけですが、
また見ごたえのある地図が
期待できそうです(^^
それでは皆様、また次回までさようなら(^0^)/