未来を変えるか、「Wabtec 3000」

 

 

 

本日もケンズ鉄道にご乗車いただき

ありがとうございます。

 

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

早いもので年が明けてからあっという

間に2週間が過ぎました。

年末年始も新型コロナの新規感染

者数が記録を更新し続ける慌ただし

い情勢です。

そんな中、テレビを見ていますと、もう

一つの重大な問題を訴える番組が

ありました。

 

「アメリカ大統領のもんだい?」

 

ははは、それも確かに重大な問題

だけれど、そうじゃなくて・・・(^^

もっと大きな地球規模の深刻な問

題だよ。

 

そう、地球温暖化のはなしです。

昨年もまた、世界の平均気温の上

昇が記録を更新したそうです。

超大型の台風の発生や、海面水

位の上昇など、少しづつ身近なと

ころに兆候が現れ始めています。

けれども、それが引き起こす変化が

はっきりとわかるようになってからでは

手遅れになるという人類の生存にと

って重大な危機なわけです。

 

「とにかく空気をはよきれいにせな

 あかんねんね。」

 

そう、温室効果ガスである二酸化

炭素を減らさないと、気温の上昇

で空気中の水蒸気量も増えて、

ますます、温室効果が進むらしいよ。

 

「おじちゃんは、ハイブリッド車

 のってはるし、ちょっとCO2

 出さへんのにやくだってんな (^^ 」

  

でもね、もうハイブリッド車の時代も

終わりかけてて、世界はCO2を

全く出さない電気自動車へと向か

っているんだよ。

 

「こないだ、電気じどうしゃの会社の

 社長さんが、アメリカで一番の

 お金持ちになったゆーてたね。」

 

それだけ皆の意識が電気自動車へ

と向いてきて、実際に需要が急増

しているってことだよね。

日本もうかうかしているとあっという

間に世界の流れに取り残されてし

まうよ。

実はアメリカでは、自動車だけでは

なくて、すでに鉄道の機関車でも

電気化が始まっているんだよ。

 

国土の全路線距離に対して電化

区間の少ないアメリカではディーゼ

ル機関車を電気機関車に置き換

えるだけでは問題の解決にはなり

ません。 

エンジンを積むディーゼル機関車を

なんとか電気化することが必要に

なります。

 

「そんなことできるん・・・?」

 

実はもうできているんだよ (^^

まだ試作機だけどね。

 

2019年12月、ペンシルベニア州

エリー(Erie:エリー湖の南岸の町)

で、FLXドライブと呼ばれるバッテリ

ー駆動の試作機関車が誕生しま

した。

その名は、「ワブテック3000」。 

製造したのはその名の通りワブテック

(Wabtec)社で、昨年1年をかけて

入念な試験走行が行われました。

鉄道の明日を切り開くバッテリー駆動の電気機関車(バッテリー・エレクトリック・ロコモーティブ)「Wabtec3000」。 

ワブテック社は、1999年にウェス

ティンハウス・エア・ブレーキ社と

モーティブパワー社が合併して誕生

した会社で、2019年にはGEト

ランスポーテーション社も傘下に収

めた巨大企業です。

「Wabtec」の由来は、esting-

house ir rake Technologies

Corporationの頭文字だそうです。

 

型式名は「GE BEL44C4D」。

GE製ボディに、2万個ものリチウム

イオン電池セルを搭載し、最高出力

4,400馬力で最高時速は120km

/hに達します。

この車両の開発プロジェクトには、

以下の3つの組織が関わっています。

1.BNSF(バーリントンノーザン

  サンタフェ鉄道)

2.Calfornia Air Resource

  Board (CARB)

3.San Joaquin Valley Air

 Pollution Control District

  

昨年1年間のワブテック社エリー

工場での試験走行の様子を是非

ご覧ください(4分22秒)。

補機に挟まれた慎重な低速走行から、単独走行、高速走行を経て今年はカリフォルニアでの本格試験です。

 

「エンジン音とはちゃう

 どくとくな音やねー (^^ 」

 

エアホーンの音に比べたらすごく静か

で、通常はエンジン音で聞こえない

モーターの音かもね。

  

この後、ワブテック3000はヘッドに

前述の3つの組織のヘラルドをつけ

てもらって、いよいよカリフォルニアへ

向かいます。

 

「もう、いまごろはカリフォルニアに

 ついてるやろなー (^^ 」

 

カリフォルニアでは、バーストー

(Barstow:ロサンゼルスの北東)から

ストックトン(Stockton:サンフランシス

コの東)までの350マイル(約560キ

ロ)で実地試験が行われるようです。

 

「車のきょう習でゆーたら

 しゅうけん(修了検定)がおわって

 いよいよ路上きょう習やね (^^ 」

 

ははは、そんなところかもね (^^

 

試験を無事にクリアーして是非実用

化にこぎつけてほしいものです。

実用化のあかつきにはきっと鉄道模型

界にもデビューするでしょうし、そうなっ

たら、サウンド機能を搭載しなくても自

前のモーターでリアルな音を再現してく

れることでしょうね。

 

今日は、鉄道にも押し寄せる地球温

暖化対策の波ということで、アメリカで

開発中のバッテリー駆動電気機関車、

ワブテック3000をご紹介しました。

 

「量産モデルもはよ見たいわ \(^^)/ 」

 

うんうん、見たい見たい!

そうなることを祈ろうね!

  

それではみなさま、

本年もどうぞよろしくお願い致します。

また次回までさようなら (^0^)/