東の横綱アラゲイニィ(H-8 2-6-6-6 C&O)!?

本日もケンズレールロードに

お越しいただきまして

ありがとうございます。

 

さて本日、

ケンズタウンにて初の

真鍮製HOゲージ商品を

販売させていただきました。

 

「おじちゃん、

なんで突然HOブラス・・・?」

 

いやいや、驚かせて

ごめんなさい。

実は、自分にとっては

決して突然ではなくて

3年越しなんだけどね・笑・

 

で、その商品とは、

海外ユーズドでは

ありますが、

かのフジヤマ工業が

その晩年(1985年 or 86年)に

製造しました

同社フラッグシップモデルの

H-8 アラゲイニィです。

 

「フジヤマ?

名前からすると

日本のメーカーなん?」

 

そうそう、

もう今はない会社だけれど

かつては北米に

その名を轟かせた

希有のメーカーだった

そうだよ。

 

当時、フジヤマ工業は

他の日本のメーカー、

合同(ユナイテッド)、天賞堂

と共に

PFM(パシフィック・ファスト・メール:

Pacific Fast Mail)社を通じて

北米を中心に製品群を

展開していました。

PFM社が丁度25周年を

迎えた1980年当時の

カタログが手元にあります。

25周年記念のPFMカタログ表紙。

この中には

同社から発売されていた

車両搭載型サウンドシステムや

前述の日本三大メーカーが製造した

様々な機関車のラインナップが

50ページ以上にわたって

掲載されています。

FUJIYAMA,UNITED,Tenshodoの製品紹介。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フジヤマ工業のマーク、

なんかかわいいなぁ(^^ 」

 

そうだねー、重厚な製品からは

イメージできないかもね (^^ 。

 

そして、その

FUJIYAMA製の

旗艦 ”アラゲイニィ 2-6-6-6”

がアティキューレート型

紹介ページの最後を飾っています。

ライマ(Lima)が製造した”スーパーパワー” C&O 「Class H-8 2-6-6-6」。

米ではビッグボーイと

人気を二分する

H-8 ですが、過去に

製品化された頻度は

むしろH-8 の方が

多いような印象すら

受けます。

---2017年5月1日追記---

例えば、真鍮製HOゲージでは

このフジヤマ工業製以外に

Samhongsa製(Key Imports

発売)やAjin製(OVERLAND

MODELS発売)、そして

古くは、天賞堂も

手がけています。

これらを比べてみますと

それぞれに特徴が有り

恐らく好みは

別れるところでしょう。

---------------

 

ご存知の通り、

この2両は、

日本で言う

因縁のライバルに

当たるのかもしれません。

全長ではH-8 を上回る

ビッグボーイですが、

パワー(最高出力)では

H-8 の後塵を拝すのです。

その総重量に関しては

結論が出ておらず

議論の焦点となることも

しばしばです。

 

「へぇー、

ビッグボーイが何でも

一番やと思てたわ。」

 

いやいや、

ビッグボーイを

西の横綱だとすると、

アラゲイニィは

東の横綱だと思うよ。

 

H-8 はもともと

旅客、貨物の

デュアルサービス仕様のもと

製造されたと

言われています。

ビッグボーイを凌ぐ

燃焼室容量をして

搾り出されるハイパワーは

67インチ(約170センチ)

の俊足12輪ドライバーに

伝達され

(ビッグボーイは68インチ)

ストリームライナーをも

牽引可能なスペックを

もっていたと言われます。

 

「やっぱり、16輪やと

高速で足元が

重なるんやろか。」

 

高速走行に適した

車輪径と車輪数には

きっと何か関係が

あるんだろうね。

速度を出すために

ハイパワー化をすれば

トラクションを効率よく

線路に伝える(空転防止)ために

ドライバーの数を増やしたり、

ドライバー径を大きくする

手法が考えられる。

けれど、

どちらもただ大きくすればいい

というものではない。

これらを大きくすることで

発生するデメリットとの

バランスが大切になる。

デュプレックス4-4-4-4が

その高速性能で

名を馳せたのは

これらの既存のバランスポイントを

デュプレックスという新方式で

高性能側にスライドさせた

ことなんだと思うよ。

 

「なんやようわからんけど、

高速走行には

12輪ぐらいが限界

ゆうことか。」

 

けれども、

C&O鉄道に納入後の

現場では

重量級の貨物列車の

牽引にのみ

そのパワーは生かされた

ようです。

「チャレンジャーUP」の

グレーハウンドスキーム

のごとく、

もし、H-8 が

高速列車を牽引していたら・・・

と、想像すると

わくわくしてしまいますね。

もちろん、

満身ススだらけにしながら

真っ黒い煙を噴き上げて

長編成重量貨物を

引っ張る姿も

より力強く魅力的で

あったことでしょう。

 

北米のNゲージ市場が

もう少し活気をもつ

タイミングがもし来れば

このH-8 が

製品化されるであろうことは

十分に考えられると思います。

Nゲージの

アティキュレート型蒸気機関車で

既に製造実績をもつのが

アサーン社、アトラス社、

、インターマウンテン社、

ウォルサーズ社、バックマン社

コンコー社、リバロッシ社(欧)です。

 

「古いメーカー殆ど全部やん (^-^; 」

 

では、一体

どのメーカーが製品化に

一番近いのでしょうか。

かなり短いサイクルで

新型車両を量産してきた

バックマン社が

本命ではないかと

予想します。

その他のメーカーから

突然、H-8 の製品化が

アナウンスされることは

現在の各メーカーの

事情や状況を考えると

どうも不自然な気がします。

もちろんこれは、

私が個人的にもっている

感触のお話です。

ブロードウェイ社が

今年中にT1-Duplexの

発売をアナウンスしていますが、

これは将来、

アティキュレート型を狙うための

技術の蓄積目的では?

と密かに勘ぐっています・笑・

ダークホースは

スケールトレインズ社でしょうか。

創立の初っ端からビッグブローで

市場を沸かせた同社が

次回は蒸気機関車で

度肝を抜く・・・

という状況は

十分考えられます。

 

「みんな経験者やからねー。」

 

といいますのは、

Nゲージ最初の製品(動力車)に

同社がビッグブローを選択した

理由を私なりに考えてのことです。

恐らく彼らは、

「自分たちに作れるもの」

ではなく、

「ファンが求めているもの」

を市場調査したのでは

ないでしょうか。

例えば、

ブラス製HOユーズド市場では

このビッグブローが

ディーゼル型の中で大人気の

引っ張りだこ状態です。

一方、蒸気機関車の中では

今回のH-8 アラゲイニィと

サザンパシフィックの

「AC-9」(これまたライマ製(^^  )

がかなりの人気振り

ではないかと思います。

もちろん市場では、

売れ行き=人気とは限らず

出回っている数量が

関係しますので

これはあくまで個人的見解と

お考えくださいませ /(^-^;)

また、

これらの超人気機種にも

相場価格は存在しますが、

相場の金額を出したとしても

競争率が高いため

まず手に入れることは

難しいのが現状です。

 

いずれにせよ、

いつかこのH-8 を

Nゲージとして販売できる日を

夢見つつ・・・

今日のところは

お話の終了とさせていただきます。

 

「うんうん、とりあえず

ぼくも夢みとくわ (^_^)」

 

なんとなくだけど

そう思うんだけどなー (^o^?

 

それではみなさま、

また次回までさようなら(^0^)/