本日もケンズ鉄道にご乗車いただきあり
がとうございます。
ジャクソンビルターミナル社が現在発売中
のコンテナ専用フラットカーや、前回ご紹
介しましたご予約受付中のNSCウェルカー
には、同社が新しく手掛けたVRKカプラー
なる新製品が採用されています。
「さいきん、よーきく名前
やけどいったい何が
VRKなん? 」
名前のVRK自体はね、「ベリー(Very)・
リアル(Real)・ナックル(Knuckle)」の
頭文字になっていて、意味は「とても
本物に近いナックルカプラー」ってことに
なるね (^^
「ほな、どこがどう本ものに
ちかいんか、おしえてーな(^^ 」
よしきたっ! d(^_^)
それじゃー、他の2社のカプラー
と比較して紹介してみるね。

のVRKカプラーの外観を上から見た比較。 比較した
のはマイクロトレインズ社の標準カプラーとアサーン社
やスケールトレインズ社が採用しているマッケンリー
(McHenry)カプラーの2種。
3種の形状を比較するとVRKカプラーが
非常にバランスよく実物を再現している
ことがわかりますね。
実物通りの上面の造形(彫刻)まで成さ
れていて意識が行き届いています。
「うーん、たかがカプラー
やけど、かっこええのは
やっぱりVRKやね~ (^o^)/」
次は横から見てみよう。

ヘッドの長さも短く、より1/160スケール
に近くまとめられている。 連結ホースにも
微細な造形が施されているが樹脂製のた
め磁石によるアンカプラー動作はできない。
「あつみがぜんぜん
ちゃうね。」
厚みが半分ほどに抑えられているので
印象がとてもコンパクトで、マイクロトレ
インズ社の「トゥルースケールカプラー」
ほどではないにしても、160分の1サイ
ズにぐっと近づいています。
「”スケールモデル”というからには、最低
これくらいはしなくっちゃねっ!」
という、開発者の声が聞こえてきそうです (^^
「けど、こんなちいちゃして
ちゃんとつながんの? 」
これまでは外観だけ見て
きたけど、確かにカプラー
だから機能しないと意味
がないよね。
華奢にも見えるからねー、
心配はごもっともです。

厚みが他社の半分ほどのため縦方向の高さに上
下が見られるが連結強度は十分で連結ミスもない。
他社製品と直線路で何度かテストを行
いましたが、外観がかなり小振りにでき
ているにも関わらず、連結動作に全く
問題はありませんでした。
相手が大きいので、うまく受け止めて
(包容して)もらっているという印象もあ
りますね (^^
「ほな、あんしんやねっ (^-^) 」
ただ、これは静止状態でのテストなの
で、例えば曲線を負荷のかかる長編成
で走行した場合などにも問題がないの
かどうかは不明です。
メーカーさんのきちんとした製品試験を
信じたいところです。
今日はジャクソンビルターミナル社が新
しく採用しているVRKカプラーの詳細を
ご紹介致しました。
スケールモデラーの基本となる「小さくて
もできる限り本物に近いものを!」という、
開発者の思いや意気込みが伝わってく
る素晴らしい製品であると感じました。
1960年代にアーノルド社が初の160
分の1スケール9mmゲージの量産製品
を世に送り出してから60年以上が経過
し、さらにはより小さなZゲージ(1/220
スケール)も既にポピュラーになりつつあ
ります。
このような背景の中、Nゲージはもはや
最小ではなく、この60年という長い間に
3Dプリンティングなど、製造をとりまく微
細化技術も格段に進化を遂げています。
「こんなに小さいのだからNゲージでそう
するのは無理です。」
という言い訳が難しいほど、もうNゲージ
はさほど小さくないという意識をもたなけ
ればならない環境(時代)になっている
のだと思います。
ややもすると、スケールモデラーとしての
魂を忘れ、あくなき変革への問題意識が
希薄化しがちな中で、今回のVRKカプラ
ーは小さなパーツではありますが、大き
な意義を持っているように感じます。
サウンド機能、別付けグラブアイアンに
続くNゲージの変革としてNゲージ製品の
たゆまぬ深化につながっていってほしい
と願っています。
是非みなさんもこのVRKカプラーの実物
を虫眼鏡かルーペなどでご覧になって、
開発者の思いを感じてみてください。
「実ぶつのれんけつ器の
写真と見比べると感どうが
倍ぞうするでー b(^o^)」
それでは皆様、
また次回までさようなら (^0^)/