以前からかなり気になっていた
小型のディーゼル機関車があり
ます。 EMDの「BL-2」です。
気になったのはその外観でした。
下回りは一般的なB-Bタイプで
大きさも特に小さくて愛らしいと
いうわけでもなく。 なぜだか、
そのスタイリングに惹かれたのです。
ただ、少なくともNゲージでは現在
手に入れるのが難しいことと、
同機を保有した鉄道会社が当初は
あまりお馴染みではないものばかり
だったため、入手しないままと
なっていました。
EMDと言えば、キャブ型のEユニット、
Fユニットで隆盛を極めた印象が
強いですが、こと小型のスイッチャ―部門
では最初から成功していたわけでは
なかったようです。
少しネット調査してみると以下のような
ことが書いてありました。
キャブ型の実用上の欠点の一つに
メンテナンス作業員たちの不評が
ありました。 つまり外回りボディの
どこにも通路がなく頼りは手すり関係や
階段のみ。 特にスウィッチャーでは
短距離双方向移動が頻繁に繰り返されるため
実用上において、もチョイ乗りや
走行中の前後への移動に関して
改善が求められていました。
そんな中、ALCOが発売していた
RSシリーズなどはEMDが求めていた
改善点を数多く具現化しており、
また実際にヒットしていたのでした。
スウィッチャーに関しては
フェアバンクス・モース(FM)や
ボルドウィンも独自モデルを展開
していたので、遂にEMDも
スウィッチャー(B-Bタイプ)に
本腰を入れ始めたのです。
その最初のモデルがBL-1、
でありその後のBL-2だったのです。
E、Fユニットの販売台数に比べれば
殆ど売れなかったと言っても
いいくらいでしたが、その後大ヒットする
GPシリーズの礎として、EMDは
BL機で貴重な経験を積み上げたのです。
「BL]は「Branch Line(s)」から
来ているとも言われる通り、
導入されたのは支線クラスの
中、小規模鉄道会社が殆どでした。
唯一C&O鉄道だけが例外かも
知れません。
かつて、まだカプラーが
アーノルド主流だったころ、
ライフライク(LIFE-LIKE)社から
BL-2が発売されました。
ロードネームは、
C&O(Chesapeake & Ohio)、
MP(Missouri Pacific)(1876年創立、
MoPacの愛称でも親しまれた
セントルイス、ダラス、ニューオーリンズ
デンバーなどを結んだ中規模鉄道。
1982年にUPと合併)、
WM(Western Maryland)(1858年創立、
ボルチモアを起点に西へ数百キロ程度の
範囲で活躍した小規模鉄道。
1983年にB&Oと合併)、
MON、CIL(Chicago,Indianapolis &
Louisville)(1897年創立、
シカゴからひたすら南へ伸び、
インディアナポリスやルイビルへ
向かう小規模鉄道。1971年に
L&Nと合併。
「MONON」はマニアにも
好まれているようで、
割にレアものに多いRdネーム(^^ )
など、他にもB&MやFEC
などが発売されました。
他のゲージだったかもしれませんが、
EMDのデモンストレーターの
デザイン(薄めブルー、ホワイト&
ブラックライン、+赤いGMマーク)は
非常に美しく中々の人気のようです。
最後になってしまいましたが、
大事なポイントを言い忘れていました(^^;
外観デザインのどこに惹かれるかと
いう話・・・。 見ていただくとおわかりのように
キャブ型からフード型への進化の過程で
ちょうどどちらの雰囲気も併せ持っている
ところなのです。 キャブウィンドウ周りは
キャブ型のようにまだ丸みをもっており、
かつ前後に手すり付のデッキを
持っています。 後部にかけて
側面上部がクラウス・マッファイML4000C’C’
ばりに面取りされているようなデザイン。
・・・でも製造年はBL-2のずっと
後ですね(^^;
いやはや、デザインに関しては
恐らくどなたでも好きである正確な
理由は言葉にできないですよね。
ご興味のある方は是非、
各種鉄道会社のデザイン鑑賞も含め
画像検索してみてください。
Nゲージでなくてもいいのですが、
いつか手に入れてみたいモデル
なのです。 ロードネームでかなり
悩みそうですが・・・。
それでは皆様、また次回までさようなら(^0^)/