本日もケンズ鉄道にご乗車いただ
きありがとうございます。
前々々回、2月の初めでしたか、
コロナウイルスについて書いた時
から、一か月以上が経過しまし
たが、事態は世界的に一層深
刻化しています。
世界各地の緊急対策が一日
も早く効果を現し終息に向かう
ことを願わずにはいられません。
さて、この「ウイルス」という言葉
ですが、元はドイツ語(読み)だ
そうです。
「えー、英語やとおもてたわ (^^; 」
ずっと以前だけどね、知り合いが
英会話の先生にこのウイルスを
説明しようとして、「ウ・イ・ル・ス」、
とか「ウィールス」とか、散々言い方
をいろいろ変えてみても全く通じ
なかったことがあったそうだよ。
「ほな、どういえばええの?」
ウイルスは英語で「ヴァイアラス」
って言うんだよ。
ドイツ語読みの「ウイルス」とは
ほど遠い発音だから、通じなく
てもしょうがないね (>_<)
これも同様のエピソードですが、
アメリカのとある食堂で友人が
セルフサービスの食事をしたとき
のことです。
目の前にある様々な料理から
好きなものを伝えて受け取る
システムなのですが、その時
食べたかったシチューをいくら
「シチュー! シチュー!」
と何度言ってもわかってもらえ
なかったそうです。
「ええーっ、シチューは英語
やんねー?」
シチューの本当の発音は
「ステュー」って言うから通じなかっ
たんだよ。
「んーっ、似てんねんけどなー (^^; 」
アメリカ人には全くちがう単語に
聞こえるんだと思うよ。
例えばね、日本で外国人から突然
「日本の”やこなく”は・・・」
って言われて何のことだかわかる?
「”やこなく”???」
実は「やきにく」なんだけど、二か所
発音が変わるともうわからないでしょ?
さて、実は発音以外にもう一つ
気になってしまうことがあります。
それは単数と複数の使い分けです。
ご存じの通り、英語では数えられる
ものが複数あるときは、必ず最後に
複数形の「s」がつきます。
この習慣に慣れると、日本語をしゃ
べるときにもやたら「~たち」と言いた
くなってしまいます。
帰国して20年以上になりますが、
こうしてアメリカとのメールなど、毎日
英語に接していると、複数形にする
習慣もしみついてきます。
「たとえばどいうこと?」
日本語の名詞を複数にするときね、
「先生たち」とか「友人たち」って
人間に対しては「~たち」で複数
形をつくることができるけど、普通の
「物」には「たち」は使わないでしょ。
「電車たち」とか「貨物車たち」とか (^^
意味はわかってもらえるけど変な
擬人化用法になってしまって、
妙なやつだと思われるよね ・笑・
でも、たくさん貨物車が並んでい
るのを見て、つい「貨物車たち」
って言いたくなってしまうことが
あるんだよ。
アメリカの鉄道模型メーカーにも
最後に「s」がつく名前はたくさん
あります。
「ウォルサーズ:Walthers」、
「スケールトレインズ:ScaleTrains」
「バーミルズ:Bar Mills」など。
「そういうたら、トレインとか
モデルにもぜんぶ”s” が
ついてんなー (^^ 」
「バックマントレインズ:
Bachmann Trains」とか
「フォックスバレーモデルズ:
Fox Valley Models」だね。
そう、たった一つではなくて、
たくさん扱っているから当然
「トレインズ(trains)」、
「モデルズ(models)」
になるわけだよ。
何も数に神経質になっているわけ
ではなくて、言い方の習慣であり
文化とも言えるね。
日本語は様々な国の言葉をカタ
カナにして取り入れる文化なので、
そのルールに関しては、かなり柔軟
なところがありますね (^^
複数形の「s」についてもカタカナ
表記に入れたり省いたりと様々
です。
鉄道模型メーカーで言うと、先ほ
どの「ウォルサーズ」は、「ウォルサー」
と最後の「s」にあたる「ズ」を省い
て言われたり書かれたりすることも
ありますね。
「~トレイン」や「~モデル」という
メーカー名も、最後の「ズ」は言わ
ないことの方が多いように思います。
では、日本語では全て「s」は省略
して話すのかと言えば、そうと限りま
せん。
かの「ビートルズ」のことを「ビートル」
と言う人はいないでしょう。
「なるほど、わりとてきとうやねー (^^ 」
そういうことを特に意識しない
文化なんだろうね。
とは言っても、英語の習慣が一旦
身についてしまうと、「ウォルサー」と
いう響きにムズムズ感を覚えます。
ちょうど、「ビートルズ」を「ビートル」
と言われた時のように。
「しょくぎょう病みたいなもんやねー (^^ 」
そうだ、それだね! (^0^)/
最初に発音の違いで話題にした
ウイルス(ヴァイアラス:virus)ですが、
実はこれにもちゃんと複数形の
「viruses」があります。
「ウイルスは1匹とちゃうし、
アメリカではふくすう形を
つこてんのかなー? 」
アメリカのニュースや記事を見る
と、複数形にはなってないね。
全部まとめて「ヴァイアラス(単数)」
みたいだよ (^^
こういうことは、文法として覚え
るよりも、たくさん読んで、聞いて
話して、習慣や感覚として身に
つけられれば理想的ですね。
日本もまだ今現在、ゆるやかな
がら感染者が増加の一途です。
どうぞ皆様もマスク、手洗いなど
自衛手段を講じて感染を防いで
ください。
「ウイルスでもヴァイアラス
でも、ぜったい負けへんでー! (^^」
絶対勝とう! おーっ! (^o^)/
それではみなさま、また次回まで
さようなら (^0^)/