「好き」を大切に。

 

 

 

本日もケンズレールロードに

お越しいただきありがとうござ

います。

 

昨日、一ヶ月以上録画したまま

放置してあったドラマの最終回

をようやく見ることができました。

これは最近元気な公共放送局

の短編ドラマで、今までにない

題材が上手に楽しく描かれてい

たので毎回見ていたのでした。

 

「主役もかわいい風花さん

やったしね (^-^) 」

 

そうです、主人公は朝ドラにも

出演していた人気女優さん演

じるごく普通のOL。 実は特

撮ドラマ(レンジャー系戦隊もの)

が大好きで、戦隊ヒーローへの

熱い思いに支えられながら、

母親や仲間との間に勃発する

様々な問題を乗り越えていく

という、コミカルで時にシリアス

なお話です。

幼いころ、この主人公は戦隊ヒ

ーローの魅力にとりつかれ、

テレビ放映は毎回欠かさず、

ドラマの内容が連載される幼児

雑誌も毎号愛読していました。

ところが、女の子らしい娘を

期待する母親から、いつもこの

ような男の子寄りの好みをとが

められ悲しい気持ちでいたの

でした。

 

「お母さんは、かわいい

着せ替え人形やぬいぐるみ

とかで遊んで欲しかったん

やねー。」

 

でも、幼い主人公はおもちゃや

さんで、どうしても戦隊ヒーロー

の方に目が行ってしまうんだよ。

 

そんな主人公も、思春期が始

まる頃にはそんなこともすっかり

忘れ平穏な日々を送っていたの

ですが、高校3年生になって偶

然のきっかけから戦隊ヒーロー

への思いが蘇るのです。

そして、周囲には隠すかたちで

再び「戦隊ヒーローおたく」として

熱中していくのでした。

 

「好きなきもちはきえへん

のやねー。」

 

でもね、母親は相変わらず

そんな娘の行動を監視して

変えさせようとするんだよ。

 

最終回では、絶縁状態にまで

なった母親との関係を、内面を

成長させた主人公が相手の気

持ちに寄り添うことで修復して

ゆくんだよ。

そして、この主人公の成長を

大人になっても苦難のたびに

支え続けたのが戦隊ヒーロー

たちであったというわけなんだ。

 

「この子は、げんじつの

世界でも大好きな戦隊

ヒーローといっしょに

せいちょうしていったん

やねー (^^ 」

 

そのとおり! (^o^)

好きなものは変わらない。

そして、好きなものにはいつに

なっても人を支える力があるん

じゃないかなー。

 

「ほな、おじちゃんの

鉄道模型好きは

いつからはじまったん?」

 

多分あれは小学校の低学年の

ときかなー、父親に買ってもらった

Nゲージの国鉄103系から好きな

ことを自覚しはじめたような気が

するよ。 その時はカナリアイエ

ローにひかれて4色の中から選

んだんだけれど、それが総武線

色であることを知ったのはずっと

後だよ ・笑・

でも、大学を卒業するまでは、

なんとなく周りには隠していた

い気がしていたかなー、鉄道模型

が好きだってことを。

 

放課後は野球やドッジボールに

明け暮れたり、授業の前や昼休

みには毎日決まって校庭でサッ

カーをしたり、足が速くて陸上ク

ラブに入ったりと、わりと活発で

スポーツも好きだったから、

当時はなかなか鉄道模型が好

きな自分をうまく統合することが

できなかったんだと思うよ。

 

自分も前述のドラマの主人公と

同様に、大学時代から職務で

渡米する30歳くらいまで、とくに

気が向くこともなく鉄道模型から

遠ざかっていました。

ところが、米国生活の終盤に、

記念にと軽い気持ちで鉄道模型

ショップに立ち寄ったことが転機

となります。

研究の仕上げのことや、長い滞米

生活の目に見えないストレスなど

で、精神的に多少追い込まれた

時期でもありました。

 

「なんか、心のよりどころでも

ほしかったんやろか。」

 

そうだねー、好きなものに無意識

に吸い寄せられたのかもしれない

ね。

ドラマでも描かれたキーワードで

ある「好き」っていうことは一体なん

なのだろうね。

 

「うーん、そんなこと

かんがえたことも

なかったわー (^^;; 」

 

じゃー、突然だけど自分を他の

人に紹介するときのことを考え

てみよう。

 

生年月日や出身地、学校、

経歴のことなどが定番ですが、

こんなことを自己紹介すること

がありますね。

「私が好きなものは・・・」。

そう、「好き」はあなたを表わす

アイデンティティーそのもの

ではないでしょうか。

それを好きだと感じること自体

があなた自身であると言えるの

かもしれません。

つまり、好きなものと楽しく健全

に関わり続けることは、とりもな

おさず「自分」を守り、支え、存在

させ続けることなのでしょう。

 

「すきは、じぶんや

ゆーことやね。

ほな、ぼくは寝るんが

すきやから寝ることを

たいせつにせな。 (^^ 」

 

あーそうきたか。

睡眠とか食欲とか身体が欲し

がって好きなことは境界が

難しいけれどちょっと違うかなー、

ははは (^o^;

 

そのドラマの主人公が母親から

好きなことを否定され続けたこと

は、自分が消されるかのような

とてもつらい経験であったこと

でしょう。

けれども負けずに、自分の好き

なことを、時に同じ思いをもつ

仲間と、大切に守り育み続ける

ことで自身が強く成長して行く

という、コメディタッチながら

深いドラマでした。

 

生きていくうちには様々な出来

事や状況に翻弄され自分を見

失うことがあります。

そんな嵐の大海にいるような

とき、外ではなく自分の中に

ある「好き」という灯台に気付く

ことが、脱出への道しるべと

なるかもしれませんね。

 

「あー、そやけど風花さん

かわいかったなー (#^_^#) 」

 

それではみなさま、

また次回までさようなら (^0^)/