本日もケンズレールロードに
お越しいただきありがとうご
ざいます。
昨今のインターネットの普及
と、それによる商取引のグロ
ーバル化により、以前よりも
非常に手軽に海外製品を輸
入できる環境になりました。
もちろん、その反面、詐欺な
どの犯罪や文化や習慣の
違いから来るトラブルも激増
していることはご存知の通り
です。
さて、今日は米国から鉄道
模型を輸入する際にお世話
になる海外運送システム関
連のお話をさせていただき
ます。
ケンズタウンでは、米国のメー
カーや鉄道模型関連組織、
或いは問屋(ディストリビュー
ター)や一般の小売店からも
鉄道模型を調達しています。
その際に必ずお世話になっ
ているのが国際運輸会社
です。
「ほなきょうは、その会社
のしゅるいとか、なんぼ
くらいかかるとかを
おしえてーな (^^ 」
オッケー! (^o^)
じゃー、いつもどんな会社
にお世話になっているか
から始めるね。
■ 運輸会社の種類
米国からの輸入の場合、特に
大きなショップなどの場合、
選択できる会社は大抵以下の
4社です。
USPS、UPS、FedEx、DHL。
「トラックとかコンテナで
よーみるやつや! (^0^) 」
そうそう、みんな外国の会社
だけれど街でも結構見かける
よね。
でも、普通のショップやメーカー
の場合、どこか一つに決まって
いる場合が多いんだ。
USPSは、「UNITED STATES
POSTAL SERVICE」のことで、
日本で言う郵便局に近い存在
であると思います。 運輸会社
を選べない場合は、このUSPS
で配送される場合が一番多いと
思います。
USPSに限りませんが、それ
ぞれの会社では、米国内向け、
米国外向け共に、異なる配送
スピードのサービスをいくつか
もっています。
■ サービスの種類
例えば、USPSの国際配送の
場合、以下の4種類があります。
1.Global Express Guaranteed
2.Priority Mail Express International
3.Priority Mail International
4.First-Class Package International Service
基本的には、配送スピードの
違いでサービスが分類されて
おり、受けてくれる荷物の種類
に制限がある場合もあります。
USPSが提示している配送に
かかる日数の目安としては、
上の1.から順に、1~3営業日、
3~5営業日、6~10営業日
となっています。
もちろん、配送スピードが速い
順に料金も高くなり、4.は
一番安いですが特に定めら
れた配送日数はありません。
「おじちゃんがいつも
つこてるのはどれなん? 」
一番多いのが3.の国際プライ
オリティメールかな。
6~10営業日とある通り、
向こうから発送連絡が入って
から大抵7日前後で手元まで
届くよ。
ただし、特別な悪天候やクリス
マスシーズンなんかは、10日
を超えることもあるかな。
1.は、FedExが担当する高価
なサービスで、スピードだけでは
なく、各種補償が充実しています。
かなりお高いのでケンズタウン
では一度も使ったことがありま
せん ・笑・
2.はどうしても急用のときに
使うプライオリティエクスプレス。
確かに3日で到着していつも
その速さに驚きます (^-^;)
4.も時々使いますが、料金
が安い代わりに荷物の追跡
ができないため注意が必要
です。
「日本でゆーたらふつうの
小包やね (^^ 」
平均すると2週間くらいで届
く感じかな。
到着した荷物も手渡しではなく
ポストに投函されます。
幸運なことかも知れませんが、
安いとはいえ、今までに一度も
輸送中の破損や紛失はありま
せん。
さて、その他の運輸会社ですが、
UPS(United Parcel Service
由来)とFedEx(Federal Express
由来)は、どちらも米国本社の
企業で、DHLはドイツ本社の
企業です(創業は米国、創業者
3人の頭文字由来)。
これらの会社にも配送スピード
ごとに各種サービスがあります
が、信頼性が高いものの概して
USPSよりも料金が割高です。
ショップなどでUSPSとさほど
変わらない料金でUPSが選
べる場合がありますが、その
場合は自分はUPSを選んで
います。
「えー、それはなんで? 」
うーん、これはなんとなくの
ことなんだけどね、UPSの
ほうが荷物の扱いが丁寧
なような気がするから・・・ ・笑・
ちなみに、USPSを使った
荷物は日本に入ると郵便局
の方が配達してくれます。
UPSは佐川さんが担当の
ときもありましたが、たしか
ヤマトさんがもってきたこと
もあったように思います。
DHLは基本的に「DHLジャ
パン」による配達です。
どこの運輸会社でも配達を
受けたときに通関時の税金
(消費税+地方消費税)を
支払わなければならなりま
せんのでお忘れなきように (^^
商品の購入代金と日本への
送料を足したものに税率が
かかります。 USPSの場合
税率はおよそ7.8%になり、
その他に郵便局さんへの
手数料が荷物一個につき
200円かかります。
実は、他の運輸会社を利用した
ときの料金を逆算してみますと
税率?がUSPSの場合と異な
っていることがわかります。
先方との契約条件やシステム
など、様々な要因があると思い
ますが詳細は把握していません。
(大抵、USPS+郵便局の場合
より安いような・・・ ・笑・)
「ぜいきんとかむづかしい
ことより、送料はどれくら
いなん? 」
はいはい、次は料金のはなし
をするね。
■ 料金について
航空便ではほぼ荷物の重さに
よって料金が決められており、
これら4社の料金体系も基本的
には重さが基準となっています。
けれども米国から輸入する場合、
配送費を決めているのはあく
までもそのメーカーなりショップ
です。 運輸会社が定めたサー
ビスごと、重さごとの料金体系
をそのまま用いるところもあれ
ば、独自の手数料を加算して
請求するところもあります。
手数料を加算するところが
必ずしも悪徳というわけでは
ありません。 米国では、配送
にかかわる費用の名称が
「Shipping and Handling
Charge(S&H)」と呼ばれる
ことが一般的です。
つまり、「送料+手数料」です。
十分な梱包材を使用して丁寧に
梱包してくれるかわりに多少
高いS&Hのところもあれば、
割安だったけれど梱包がずさん
であったケースもあります。
「だいじなんはやっぱり
満足度やね (^o^) 」
そうだねー、送料が安くても
梱包不足で商品にキズがつ
いていれば無意味になるか
らね。
「ほな、料金のだいたいの
目安をおしえてーな。」
オッケー!(^o^)
重さはわかりませんが、例えば
動力車2両くらいに貨車5両くら
い、それにストラクチャーなんか
を一種くらい買うとします。
料金にはあまり関係はありま
せんが、荷物の大きさにして
だいたい80~100サイズの
段ボール箱になる見当です。
USPSの「国際プライオリティ
メール」なら40~50ドル程度が
平均的ではないでしょうか。
これが、60ドルを超えると個人
的には割高に感じます。
これを、運輸会社にかかわらず
3~5営業日のスピード配送に
すると80ドルを超えてくるイメ
ージです。 ショップによっては
100ドルを超えることも珍しく
ありません。
個人でご利用の場合には、
送料に関わらず、送ってもらう
荷物の内容やご事情に合わ
せて選んでいただければいい
と思います。
新製品などは特に、ストアと
しましてはできるだけ早く入手
したいわけですが、この費用は
全て商品価格に反映するため
いろいろと考えなければなりま
せん。
逆に、割安料金を最優先しよ
うとしても、仕入先で必ずしも
そのサービスを選択できるとは
限りません。
以上、今日は米国からの荷物
の配送事情のおはなしでした。
個人で輸入をされる場合など、
何かお役に立ちましたら幸い
です。
「送料もそやけど、いちばん
だいじなんは、あいての
お店がしんらいできるか
どうかやな (^0^) 」
そう!
結局最後はそこなんだよね (^_^)
ですので、初めてのショップなら
可能な限り購入前に在庫問い
合わせなど、メールで質問をして
みることをお勧めします。 返事
の早さや文面からわかることも
多くあるからです。
それでは皆様、
また次回までさようなら (^0^)/